MSI「MAG 322URDF E16」レビュー
ゲーミングモニター選びは解決!31.5インチで4K160HzとフルHD320Hzに両対応。GTGだって0.5mで欲しい機能を詰め込んだ決定打の1台
一石二鳥なディスプレーでゲーミング問題を解消
ゲーミングディスプレーを選ぶ際、まず気にするのは応答速度とリフレッシュレートだろう。特にFPSゲームを好むユーザーなら、残像感の少ない高速な応答速度と高リフレッシュレートがあれば、動きが滑らかで自然になり、敵の動きを把握しやすくなる。
一方、高解像度になると応答速度は変わらないものの、リフレッシュレートはあまり上げられない。4KはフルHDの4倍の画素数になるため、フルHDと同等のリフレッシュレートにするためには、4倍働かなければならなくなる。技術的にもコスト的にも難しいため、高解像度モデルだとリフレッシュレートが抑えられる傾向にある。
最近のゲームは高解像度で美麗なグラフィックを売りにするものもあり、大画面高解像度のディスプレーを選びたいところだ。しかし、FPSゲームもプレイしたいからリフレッシュレートを考えると、一歩を踏み出せずにいるユーザーも多いのではないだろうか。
そんな、悩みを抱えている人に朗報。高解像度でありながら、低解像度時には高リフレッシュレートで動作するデュアルモードを搭載したエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「MAG 322URDF E16」なら、どんなタイプのゲームにもマッチする。まさに一石二鳥なディスプレーなのだ。
4K表示では160Hz、フルHD表示だと320Hz駆動
「MAG 322URDF E16」は、31.5インチRAPID IPS液晶パネルを採用している。4K(3840×2160)解像度で、応答速度は0.5ms(GTG)。輝度は400nitのDisplayHDR 400に認定されており、最大発色数は約10億7300万色。色域カバー率は、sRGBが100%、AdobeRGBが93%、DCI-P3が99%となっており、若干AdobeRGBが低いもののクリエイティブな作業にも十分利用できるレベルだ。
一方で、フルHD解像度(1920×1080)に切り替えられるデュアルモードを搭載しており、その場合はリフレッシュレートが320Hzと4K表示の倍の速さで駆動するため、FPSゲーム愛好家にも十分満足できる。このため、プレイするゲームに応じて自由に切り替えられ、高解像度でプレイするディスプレーとFPSゲーム用ディスプレーといった2つのディスプレーを揃える必要がなくなる。
切り替えも簡単で、OSD操作用に採用されているスティックタイプのナビキーを左右に倒して選択するだけだ。4KとフルHDを自由に行き来できるため、ストレスなく利用できるだろう。
さらに、PCとUSB接続して「Gaming Intelligence」アプリを導入することで、キーボードやマウス操作で切り替えが可能だ。OSDで操作できる各種設定もアプリから変更できるため、非常に楽である。対応グラフィックボードとの組み合わせで、カクつきやティアリングを抑える「Adaptive-Sync」機能や、暗いシーンでも見やすく調整する「AIビジョン」機能のほか、目の疲れを低減する「ブルーライトカット」や「アンチフリッカー」なども用意されている。
インターフェースは、HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4a×1、USB 2.0 Type-A(USBハブ)×2、USB 2.0 Type-B(PC接続用)×1、ヘッドホン出力×1を備えている。