「無駄遣いを17兆円に見つける」というマニフェストでの民主党の大風呂敷は別にして、私は事業仕分け自体には基本的に賛成である。自民党政権時代、河野太郎さんを中心に「無駄撲滅チーム」を作って無駄遣いの指摘を行ってきたが、残念ながら予算編成に反映されることはなかった。現在の民主党が行っている事業仕分けは当時の自民党の手法とまったく同じである。あの時きちっと切り込んでおれば政権からの転落もなかったのではとさえ思っている。 しかし民主党の事業仕分けのやり方には根本的な問題点がある。民主党政権お得意のいい加減な見切り発車により、事業仕分けチームそのものに法的正当性がないのである。 国会法39条は「議員は、内閣総理大臣その他の国務大臣、内閣官房副長官、内閣総理大臣補佐官、副大臣、大臣政務官及び別に法律で定めた場合を除いては、その任期中国又は地方公共団体の公務員と兼ねることができない。ただし、両議院一