(英エコノミスト誌 2010年10月9日号) 新興国は若い起業家に満ち溢れている。 グローバルズは、欧米人が称賛すると同時に恐れもする急成長中のインドIT(情報技術)企業の1つだ。2000年に設立された同社は既に11カ国にオフィスを構え、世界中に顧客を抱える。会長兼CEO(最高経営責任者)のスハス・ゴピナス氏はまだ24歳。社員の多くも20代半ばだ。 ゴピナス氏は、目覚ましいビジネス革命の実例である。新興国の企業は昔から、年功序列にこだわってきた。インドのような国に住む意欲的な若者は、年功序列と同じくらい安定した雇用にも執着してきた。給料のいい仕事(できれば多国籍企業の職)は、結婚市場で成功のカギとなってきた。だが、こうした風潮は急速に変わりつつある。 インフォシスの創業者の1人であるナンダン・ニレカニ氏は、最近、インド国内の行く先々で型破りな若いリーダーに出くわすという。 大手銀行のICI