レールと弾体によって形成される「コの字」状の回路に通電するとき、電流を取り巻く磁場が考えられる。電流によって生ずる磁場の方向は、「右手の親指を電流の方向に沿わせたときに他の4指が巻く向き」である。「コの字」の収まる面内で弾体の周囲に着目すると、磁場の向きは面に垂直でかつ、「コの字」の内側と外側で逆向きになっている。 さらにいうと「コの字」の角の部分の内側が特に磁場が強く、これが駆動に寄与する。弾体の内部に分布する駆動力は一様ではなく、レール方向に対し減速する方向や横向きに働く部分もあるが、前述の『「コ」の字の角の内側』が支配的であり、弾体を加速させている。 ※高出力を得るためには、レール電流の他に追加の磁場源(磁石や電磁石)を置くほうが容易である。 一様磁場を仮定した場合、金属片に働く駆動力 は、磁束密度を 、 電流強度を 、 レール間隔を とするとき で与えられる。 これはレールガンに照
