「沖縄戦の縮図」とも言われる悲惨な戦闘が行われた沖縄本島北部の伊江島で、去年、当時の実話をもとにした映画の製作途中に、およそ20人分の戦没者とみられる遺骨が新たに見つかったことが、県などへの取材で分かりました。伊江島での遺骨の発見は、およそ20年ぶりです。 伊江島では、1945年4月16日のアメリカ軍の上陸後、6日間にわたる地上戦でおよそ2000人の旧日本軍の兵士が戦死し、住民たちは戦闘に巻き込まれたり、逃げ場を失って「集団自決」に追い込まれたりして、当時、島にいた住民の半数に上るおよそ1500人が犠牲になりました。 それから80年となるのにあわせて、伊江島では去年、当時の実話をもとにした映画『木の上の軍隊』の撮影が行われましたが、その過程で戦没者とみられる遺骨が見つかったことが、県や伊江村への取材で分かりました。 去年8月、伊江村西江前の資材置き場で、造園業の男性が映画で使う木を一時的に
