生成AI(人工知能)は人間から多くの知的労働を奪う――。これはもう当然過ぎるぐらい当然で、今では誰も異議を唱えないだろう。だけど、つい最近までこんなふうにも言っていたな。「生成AIが人に取って代わっても、人は人にしかできない付加価値の高い仕事をすればよい」。ところが、この理屈はもう成り立たなくなりつつあるよね。生成AIの急速な進化で、付加価値が高いはずの仕事まで生成AIに取って代わられる。IT業界もそうだし、我々のようなメディア業界もそうだ。 そういえば、半年前に書いた「極言暴論」の記事は赤面の至りだ。生成AIの急速な発展によって致命的ともいえる大打撃を受けるのは、日本の人月商売のIT業界だという話を書いたのだが、本当に恥ずかしい。何せ「人月商売は消滅に向かい、ご用聞き商売だけが残存することになる。そうすると生き残るのはSIerだけだな」などと、ドヤ顔で書いてしまったのだから。下請けITベ
