映画「国宝」の興行収入が150億円を突破した。配給する東宝が24日、Xの「国宝」公式アカウントを通じて発表した。6月6日の公開から今月23日までの110日間で、観客動員数は1066万人になったという…

映画「国宝」の興行収入が150億円を突破した。配給する東宝が24日、Xの「国宝」公式アカウントを通じて発表した。6月6日の公開から今月23日までの110日間で、観客動員数は1066万人になったという…
歌舞伎を題材にした映画「国宝」が公開から2か月余りで興行収入100億円を突破しました。実写の日本映画で100億円を突破したのは22年ぶりで、異例のヒットとなっています。 映画「国宝」は、任きょうの家に生まれた主人公が歌舞伎に人生をささげ、女形として人間国宝に上り詰めるまでの半生を描いた作品です。 配給する東宝は、ことし6月6日の公開から8月17日までの73日間で国内の観客動員数が747万人を超え、興行収入が105億円余りになったと発表しました。 実写の日本映画で興行収入が100億円を突破したのは史上4作目で、「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」以来、22年ぶりになります。 上映時間がおよそ3時間という大作ながら、難しい歌舞伎の演目に次々と挑む主演の吉沢亮さんらの熱演が話題となるなど、SNSを中心に口コミが広がり、異例のヒットとなっています。 また映画の影響で、歌舞伎そのものへの関心も高
キャメロンが広島・長崎の原爆映画撮る ─ 「何が起こったか、手加減せず容赦なく描く」「観客はどこまでの地獄に耐えられるのか」 Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28003289954 巨匠ジェームズ・キャメロンが、広島・長崎への原爆投下を描く映画『Ghosts of Hiroshima(原題)』で、実際の投下の様子をありのままに描く意向を明かした。スティーブン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』(1993)や『プライベート・ライアン』(1998)を参考に、「本当に恐ろしい」映画を作るという。 本作はチャールズ・ペレグリーノのノンフィクション作品『Ghosts of Hiroshima』『The Last Train from Hiroshima : The Survivors Look
もう二度と見れない映画だった。私は俊坊と同じ、伝統芸能の家に生まれた。生まれた時から私は家を継ぐ3代目であり、将来は決定していた。稽古が始まったのはいつからか覚えていない。物心つく頃には私は扇子を握り、摺り足で歩く事が出来ていた。将来は日本舞踊の先生ねとずっと周りに言われ、薄ら抱いていた違和感は気付かないふりをしていた。日常に常に日本舞踊があった。釣り女の太郎冠者、棒縛りの次郎冠者、道成寺の聞いたか坊主、私の生活には常に沢山の登場人物で溢れている。中でも一番好きなのは義経千本桜。歌舞伎座で真っ白な狐の義経に心を奪われた。両親の皮で出来た鼓に擦り寄り泣く子狐、いつか義経をやりたい。そんな事が目標になっていた。 いつも稽古は厳しかった。毎日5時間泣きながら身体中を打たれてやっていた。間違えると扇子が飛んでくる。泣きながら自分がなぜこんな家に生まれたのか稽古中に叫んだ事もあった。 バレエを習って
ずっとこのnoteというものの使い方を考えていました。最初は初回の投稿でも書いたように、自分が興味を持っている分野を色々実験的に表現してシェアできたらな、と考えていました。たぶん主に精神世界的なことや、スピってる経験則を自分なりに書く!としていました。ところがあれこれ捏ね回して考えているうちに、そっちは書こうとするほど抑止が利いて筆が止まってしまうのでした。そういう時はまだそのタイミングではないと割り切ることにして降りてくるまで放っておくことにしました。そんなある日、ツイッターでリアルタイムで見聞きして感じたことと、過去の出来事と感情が突然にバチっと符号する事などあって「ああ、書きたい!今自分はものすごくモヤっている。あの日の事を書いて自分なりに咀嚼したいなぅ!」とそうした欲求が立ち昇った日がありました。今これを無性に書きたい。書くことで昇華するとか浄化とかそんなんではなしにただ書く。これ
映画監督として活動する以前は漫画家志望でもあり、法政大学入学後、20歳の時に出版社に漫画の持ち込みを行うも「まだ他人の気持ちがよく判らないんじゃないかな」と言われボツを喰らう[6]。 その後、リベンジのため本を読み漁り、映画を年間何百本と鑑賞したことがきっかけで8mm映画を撮り始める。 1986年、8mm映画『俺は園子温だ!』がぴあフィルムフェスティバル(PFF)入選。翌年、8mm映画『男の花道』でグランプリを受賞[4]。 1990年、ぴあフィルムフェスティバルスカラシップ作品として制作された16mm映画『自転車吐息』は、第41回ベルリン映画祭正式招待された[4]。 1993年、『部屋』を制作。翌年、サンダンス映画祭審査員特別賞を受賞。 『桂子ですけど』(1996年)、『風』(1998年、通産省制作)など、映画制作を続ける。 一方、街頭詩パフォーマンス「東京ガガガ」を主宰する。4000人の
恥ずかしながら、これまで黒澤明の映画を観たことがなかった。 というか邦画自体をほとんど観ない。 さらにモノクロ映画となれば画質も圧倒的に劣るわけで。現代の映画と比べれば退屈で冗長で、今でも評価が高いのは権威的なものに過ぎないのだと、そんな偏見すら持っていた。 だが連休にしたのに特に予定もなく、映画を借りに行ったのが昨日。ゲオでふと手に取ったのが黒澤明監督の『生きる』だった。 正直なんでそれを選んだのか自分でもよく分からない。白黒写真の中で、ぼんやりとブランコに揺られている男の姿が目に留まったからかもしれない。 最初の40分は率直に言ってつまらない。 主人公はどこにでもいるような市役所の課長で魅力はまるでない男。彼は市役所でただ淡々と意味のない仕事を繰り返すだけ。 この映画のプロットは実にシンプルだ。 ある日胃がんを宣告されて残された時間は約半年。 ただそれだけの話。 全編モノクロ。セリフは
平日の昼に劇場に行ったがめちゃくちゃ満席だった教皇選挙(コンクラーベ)を題材にしたポリティカルサスペンスで実際めちゃくちゃ面白かった。何が面白いかというとバチカンを映した画面はめちゃくちゃ格調高くてゴージャスな上にめちゃくちゃ刺激的な展開をぶっこみまくってサービス精神がドバドバ溢れている。しかしそのサービス精神のおかげで批評性は薄い映画に仕上がっていた。でっけえ信仰共同体として2000年間続いている世界最大の家父長制組織を題材にした映画で批評性が薄いっていうのはそれはそれで問題が出てくる。一言でいうとこの映画、近年私が気になっているリベラル映画作家の「洗練された社会階層以外への舐め」アティチュードを強く感じさせる。私はこの映画めちゃくちゃ楽しんだがそれはそれとして「そんなんだからダメなんだ」ともなった。ちなみにこの感覚は最近のリベラルっぽい映画でずーっと感じていることであり、たとえば『シビ
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。 次期教皇を選出する“コンクラーベ”を描く『教皇選挙』。カトリック教会内で秘密裏に行われる政治劇という性質から映画通向けの作品になるかと思いきや、神の御技か公開18日間にして早くも興収3億円の大ヒット。上質な映画がこうして口コミで話題を呼び、大躍進しているのは喜ばしいかぎり。 ありがたいことに私も本作にはいろいろと関わらせてもらっているのですが、そのひとつが公式サイトに寄稿した「キーワード徹底解説」と称した解説文。それを執筆するにあたり、補完と裏取りのためエドワード・ベルガー監督に短時間のオンライン取材も実施しています。 あくまで解説のための取材なので記事化する予定はありませんでしたが、このままにしておくのは勿体無いので大ヒット記念として公開することにします。目的が目的のためまとま
日本でも10/11(金)から公開が始まった『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(以下、『ジョーカー2』)。2024年の映画の中でも、早くから最も注目を集めていたのは、5年前(2019年)の前作『ジョーカー』が、日本でも社会現象と呼べるヒットを記録したからだ。DCのヴィランとして知られる超有名キャラクターを題材に、アーサー・フレックという追い詰められた男が衝撃の殺人を遂行し、一方で彼を“ジョーカー”と信奉する人々が多数現れた前作。州立病院に収容されたアーサーの、その後の運命を描いた『ジョーカー2』は、前作でオスカー受賞のホアキン・フェニックスと、新たに加わったレディー・ガガの共演も含め、期待ポイントが多かった分、ヴェネチア国際映画祭でのお披露目、全米での公開では賛否両論の渦となっている。はたして日本ではどう受け止められるのか。 ココがポイントまさに賛否は真っ二つ。衝撃作となった前作から進化した続
超高速で映画化(C)2024 チームオクヤマ石丸伸二氏をモデルとした劇映画「掟」が、8月30日公開される。ポスタービジュアル、予告編、場面写真が披露された。 進行形の日本の現実に密着した政治エンタメ映画。石丸伸二氏をモデルとした主人公、高村誠也が市長選挙に立候補することを決意したところから映画は始まり、そこからは現実と並走した「フィクション」と謳い、人間と政治を深堀りしたブラックユーモア溢れる物語となっている。 本作企画が立ち上がり検討に入ったのが3月。安芸高田市の石丸伸二市長をモデルとした劇団トラッシュマスターズの2月公演「掟」の脚本を映画プロデューサー奥山和由が目にしたことから構想がスタート。演出家、中津留章仁による原作戯曲の政治に対する深い洞察力を持った鋭い表現に惹かれたという。映画の脚本・監督も中津留が担当した。 ブラックユーモアに溢れるエンタテインメントとして成立しているこの脚本
2023年はコロナ禍の反動か大作映画も数多く公開され、この記事に入らなかったものも含めて全体的にクオリティも高く、豊作だったと思う。 2024年もその傾向が続いているようで、ついでに面白い近作も紹介したいと思いながら記事を書くのを先延ばしにしていたらどんどん分量が増えてしまったので、できるだけ早く別建てで紹介したい。 という訳で、とりあえず2023年のベスト3と面白かった作品を挙げる。 第1位 『リバー、流れないでよ』 (公式サイト) 温泉街の老舗旅館が2分間のループに囚われる話。 持論だが、ループ物は観客から時間の感覚を切り離す反面、場面に繰り返し映し出される場所の魅力が問われる構造なのではないだろうか。 この作品では、老舗旅館のお勝手、ロビー、客間、別館という適度に非日常的な場所を通じ、複数のスタッフや宿泊客が関わることで、繰り返しを飽きずに楽しめる。 そしてなにより、裏手の小川で恋人
「原爆の父」であるロバート・オッペンハイマーを描いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が公開。 時間のギミックや物理現象などを作品に取り入れ「難解」と言われることも多いノーラン映画だが、『オッペンハイマー』も主人公が物理学者であることに加え、物語が複数の時間軸で進むなど、例に漏れずかんたんとは言えない。 (C)Universal Pictures. All Rights Reserved.しかし今作の難易度を上げているのは、時間や物理の要素ではなく登場人物の多さや背景の複雑さであると思う。とにかく多くそして説明もないので、事前に何も知らないと会話の内容から推測していくしかない。 そこで『オッペンハイマー』をこれから観ようとしている方、また一度は鑑賞したものの知識を入れてからもう一度観ようと思っている方のために、登場人物やその歴史的背景についてかんたん解説したい。顔と名前が分
こうのの日々漫画家こうの史代です。 「空色心経」(朝日新聞出版)「ヒジヤマさん 星の音 森のうた」(コアミックス)おかげ様で好評発売中です! 夫とキエリボウシインコのTさんと、福知山市で暮らしています。
『ゴジラ-1.0』90点(100点満点中) 23年/日本/125分 公開日:2023/11/03 配給:東宝 監督:山崎貴 出演:神木隆之介 浜辺美波 山田裕貴 ≪『シン・ゴジラ』を超える、タイムリーかつ熱いドラマ≫ ハリウッドとの間に大人の事情があるなどと言われるが、『シン・ゴジラ』から7年間も国産ゴジラ映画が作られなかった最大の理由は、あまりに『シン・ゴジラ』の評判が良すぎて、下手なものを作るわけにはいかなかった東宝サイドの責任感によるものだろう。 そして、それだけのことはあった。『ゴジラ-1.0』は『シン・ゴジラ』と比べても劣らない、むしろ部分的には上回るほどの映画作品であり、世界中のゴジラファンやハリウッド版のスタッフらに、日本の映画人の矜持を見せつけた恰好となっている。 戦後数年がたち、ようやく復興し始めた日本。特攻隊の生き残りである敷島浩一(神木隆之介)は、戦中の混乱の中で出会
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