高機能高分子材料などを製造・販売するアイ.エス.テイ(IST、滋賀県大津市)は、耐熱性に優れたペロブスカイト太陽電池の開発で成果を発表した。高機能ポリイミド素材を基材に使用することで耐久性と耐熱性を高めたという。 同社は、桐蔭横浜大学・宮坂力特任教授と共同で研究しており、9月16日~20日に開催された「第85回 応用物理学会 秋季学術講演会」のポスターセッションにおいて、研究成果を桐蔭横浜大学と共同発表した。 ペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟性があることから太陽電池の設置場所を広げる技術として期待されている。一方、フィルム素材として検討されているポリエチレンテレフタレート(PET)は、安価で材料が入手しやすいが、ペロブスカイト太陽電池の製造工程で高熱処理ができない、設置後の過酷な高温環境下で劣化するという課題があったという。 共同研究では、PETに代わるフィルム素材として、ISTが開発
