アジャイルチームが変化し続けるための組織文化とマネジメント・アプローチ / Agile management that enables ever-changing teams

デブサミ2023夏でスポンサー枠を取って「見えない壁を越えよう!アジャイルやマイクロサービスを阻む「今までのやり方」」という講演をしてきました。資料はこちら。 「アジャイルやマイクロサービス」という「これからのやり方」に取り組む時、苦労するのは「今までのやり方」とのギャップです。これは「ウォーターフォールやモノリス」との手法的な違いというよりも、その裏側にある組織やITの仕組み、さらには文化に起因するものです。 なぜなら、今までは「安定して効率的に対応し続ける」ことが正解であり、そのために仕組みを作り上げてきたからです。このような「今までの組織やITの仕組み」のままで、ただ単に「これからのやり方」に取り組んでも失敗してしまうのです。 「今まで」と「これから」のギャップ 失敗1:半島型 新しい手法を試すにあたり、これまでの仕組みとは意図的の距離を置く必要があります。そうしないと、これまでの仕
アジャイル開発に取り組むチーム向けのコーチングや、技術顧問、認定スクラムマスター研修などの各種トレーニングを提供しています。ぜひお気軽にご相談ください(初回相談無料) 今回紹介するのは以下の6つのアンチパターンです。アンチパターンに陥っている可能性を示す兆候もあわせて示しています。 顧客やユーザーの軽視兆候社内のミーティングでスケジュールが埋まっている機能の必要性の根拠はユーザーからのフィードバックではなく仮説(というか妄想)にもとづいているものが多いユーザーがプロダクトを触っているところを見たことがほとんどない不十分なステークホルダーマネジメント兆候ステークホルダーをスプリントレビューに招待していないステークホルダーと個別にコミュニケーションしていないステークホルダーに何か言われるとすぐに対応している「◯◯さんの指示なのでやらないといけない」のような口癖不在がちなプロダクトオーナー兆候イ
前提 この記事は内製開発をしているSaaSの中の人であるエンジニアが、SaaSの内製ソフトウェア開発をする上での話として書いています。 前ふり 「スクラムで生産性は上がらないしリリーススケジュールが狂いまくりなんですよ」 「何が原因なんですか?どうすればいいんですか?」 という相談を受けました。 NDAを書いてから、どれどれとチームの状況を見てみました。 該当チームのスプリントゴール 該当チームのスプリントゴールはこんな感じでした。 QAフェーズのプロジェクトAを、QA作業を完了してリリースできる状態まで進める 実装フェーズのプロジェクトBを、フィーチャーの実装率を50%まで進める 設計フェーズのプロジェクトCを、要確認な点を除いて実装レディーな状態まで進める スプリントゴールが3つありますね。とても面白いですね。 思わずボンドルド卿みたいな反応をしたくなりますがここは先に進みましょう。
大体2、3ヶ月くらいで次のステージに進んでいることがわかります。また、気持ちい良くらいタックマンモデルに沿ってチームの状態も変わっていることもわかります。 形成期 ここからは、それぞれの段階でチームの状態の詳細、僕の心境と取り組んだことについて紹介します。まずは形成期から。昨年の6月、スクラムを採用してチーム開発が始まりました。開発を始める前、僕を含めたチームのメンバーからの声は「スクラムってどうやるんやろう?」とか「初めてやからワクワクするわ」みたいな感じで期待と不安が半々でした。そんな時、ひょんなことからリーダーが僕に「スクラムマスターやってみーひん?」って提案を受け、「やったことないけど挑戦してみよう」と思い、スクラムマスターに挑戦することになりました。 僕の心境は「何したら良いかわからんけどとりあえずスクラムガイドに沿って進めてみたらいいんかな?」でした。ふざけんなって声も上がるか
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