急増する生活保護費の不正受給が社会問題化する昨今。生活保護制度自体の見直しまでもが取りざたされはじめている。しかし議論をするにあたって、多くの人々が生活保護そのものに対して理解不足であり、また誤解している部分もあるのではないだろうか。本連載では生活保護という制度と、その周辺の人々の素顔を知ってもらうことを目的とし、約10回にわたり制度そのもの、生活保護受給者たち、ケースワーカーなど生活保護を支える立場の人々、福祉行政に関する立法を行う立場の人々などについて、現状の「ありのまま」の姿を紹介してゆく。 生活保護費の増大は、 日本の財政を揺るがすか 今日の日本の財政は、増大しつづける社会保障費によって大きく圧迫されている。社会保障費の増大は、日本が赤字国債を発行し続けなくてはならない理由の一つでもあり、国際的な信用力にも関わる問題となっている。昨今、社会保障費の中でも、特に生活保護費の増大が日本

