生態系の大切な一員でもあるユスリカは、ときに大発生して人々を困惑させることがあります。(5/30追記しました) ユスリカは、水たまりがあればどこにでもユスリカは清流から汚い水まで、河川や側溝、池などの水中に幼虫が育ち、水の中から成虫が羽化します。日本には大小さまざま約2000種いるとされる、とても身近な虫です。幼虫が水のなかの有機物を食べて育つので、水をきれいにしてくれる大切な存在でもあります。 「蚊」の近縁種ですが、口がない種類が多く、人の血を吸うことはありません。成虫が大量発生することがあり、大きな蚊柱を作ったり、壁を覆い尽くしたり、死骸が山と積もったりして「不快」であるというのが主たる被害です。 成虫の寿命は大変に短く、一週間以内で死ぬものがほとんどです。 また、現在の日本において感染症の原因となる病原菌やウイルスを媒介するという報告はありません。 泥を筒状にした中に幼虫がいることが
