◆本コラムのサマリ ・アクセス解析はユーザーの行動パターンを明らかにすることができる有効な手法であるが、それだけではサイト改善は望めない。 ・効果的なサイト改善のためにはアクセスデータには表れない行動理由(ユーザー心理や背景)を把握し、精度の高い改善仮説を持つことが重要である。 アクセス解析の罠 「アクセス解析だけでサイト改善はできない」 近年、アクセス解析はツールの進化とともに、ますます多くの企業で実施されるようになっています。インプレスR&Dの「インターネット利用動向調査報告書〈ウェブ担当者編〉2007」によると、2007年時点で、約48%の企業でアクセス解析が実施されています。今やアクセス解析はサイト改善のために欠かせない手法の一つとなっているのです。 しかしコンサルティングの現場で実際に企業のサイト運営の様子に接すると、アクセス解析を有効活用できている企業は意外に少ないと感じられま

