2017年度の熱中症による死亡者数は635人。これに対し凍死者数は、1095人。意外と知られていないかもしれないが、凍死による死亡は、熱中症による死亡を大きく上回るのである。夏なら酔いつぶれ外で寝入ってしまっても笑い話になることが、冬には笑い事ではなく死に至る危険性が大きい。 一般に低体温症による死を凍死と呼ぶ。低体温症というのは,医学的には直腸など体の深部の体温が35度以下になった状態をいう。35度でただちに死に至ることはないが、低体温が進むと体温を維持するために震えと皮膚の血管の収縮が起きる。体温が32度以下になると震えは止まり、筋肉の硬直と脳の活動低下が起きる。30度以下では、呼吸、脈拍、血圧の低下がみられ、28度以下になると昏睡状態、25度以下で仮死状態となり、20度で死に至る。 これらはあくまで目安であり、体調や年齢、持病や飲酒などの危険因子の有無によっては、低体温がそれほど進ま

