12月21日に閉店した「萬世書房」(万世書房)。秋葉原ラジオセンターの1階にある、約1坪という極小の書店だった。取り扱いは、オーディオ用雑誌書籍/理工学書/PC関係/ハム関係と、これまでの歴史と立地を雄弁に語る メイドもインバウンドもいなかった頃の秋葉原 話は、まだ「Hello!PC」(後のPC USER)という雑誌が存在していなかった、1994年の春先に戻る。 とある出版社で社内初の販売部員として新卒採用された筆者は、当時の営業部長が1人で抱えていた仕事を、1つ1つ引っぺがして小出しに託される形で延々と続く業務をこなしつつ、あたふたと1日を過ごしていた。 業務内容はトーハンや日本出版販売(日販)、大阪屋/栗田出版販売(いずれも現楽天ブックスネットワーク)、大洋社といった取次での部決や返品対応、定期購読者への発送作業、バイト要員の採用と育成、そして書店調査や書店営業と多岐に及んだ。 書店調

