アメリカでの40代の幕開け 2013年の11月。肌寒い夕暮れのラーレーダーラム国際空港に家族と降り立つ。パンパンに詰まったスーツケースをレンタカーに詰め込み、ナビを頼りに慣れないアメ車でホテルに向かう。私の40代は、そんな一コマから始まった。 当時、息子は5歳で、娘は8歳。30代頭に日本からアメリカに移住することを決意し、時間はかかったが30代が終わりに差し掛かろうという時に何とか実現までこぎつける。「新しい異国の地で、家族と幸せな生活を築き上げる」、これは40代の目標というよりも、家族と共にアメリカに移住をすると決断した私にかせられた命題であったと、今となっては思う。 私の40代は、アメリカでの生活の基盤を作り、新しい職場やコミュニティで人間関係を築いて生活を軌道に乗せ、このアメリカで自分だけでなく家族が幸せに過ごせるような暮らしを確立する、そんな挑戦に家族と共に取り組んだ10年であった

