グーグルに64歳の"新入社員"が入社した。発明家・未来学者のレイ・カーツワイルだ。人工知能に詳しいこの男は、機械学習や言語処理などに関する新規プロジェクトに従事すると見られている。 「2029年には『人工脳』が誕生すると考えています。論理的な思考が知性の本質だとすれば、コンピュータはすでに人間を超越しています」 こう語るカーツワイルは、これまでインターネットが普及する時期や、人間とのチェス対戦において人工知能が勝利する年代など、数々の予測を的中させてきた。 「2030年代には、ごく普通の人でも自分の脳をコンピュータと接続できるようになると予測しています。その頃には血球サイズのコンピュータ化された装置が開発されて、それが血管の中に投入されるでしょう。その装置が脳に到達し、クラウドへつながる役目を果たすことで、大脳新皮質の拡大が可能になるのです」
