最近の携帯電話市場では、ソフトバンク・モバイルの躍進が目立つ。契約数の純増では7ヶ月間首位を続けている。白い犬のお父さんがでてくる「ホワイト家族24」のテレビCMも好感度トップである。携帯電話端末の割賦販売、自社の携帯電話相互間の通話を無料にする一連の「ホワイトプラン」の導入などによる積極策が功を奏している。これに対抗するため、KDDIおよびNTTドコモは、従来の料金プランを残しながらも、販売奨励金による端末割引はないが月額料金を低く抑える新料金プランを相次いで導入した。わが国の携帯電話市場は、今までの「ガラパゴス現象」から脱却して、開かれた新しい競争の局面を迎える予感がする。 ■ソフトバンク・モバイルの躍進 電気通信事業者協会が12月7日に発表した11月末時点の携帯電話の契約総数は9997万件で、年内に1億件を超えることが確実になった。携帯電話市場が成熟化しつつあると云われて久しいが、そ