デザイナーは、まず20代のうちに、ユーザとの接触経験を積み重ね、ユーザの多様性を自分の体験として蓄積していくことが大切だ。そうして得た情報は、脳内に蓄積され、整理されてユーザに関する経験値となる。それが30代以降、ユーザにとって有意義なデザインをつくりだす役に立つ。 黒須名誉教授 2021年1月13日 乱立するデザイン手法 世の中には多くのデザイン手法が提案されている。タイトルにUXデザインと付いた書籍とか、なになにデザインというタイトルの書籍とかは、たいてい、デザインのための手法を紹介している。僕自身、HCDやUCDに関係した書籍で、ペルソナやシナリオなどのほか、TFD (Time Frame Diary)やERM (Experience Recollection Method)など自分で開発したいくつかの手法を紹介してきている。 デザイン手法は多々あるのだけれど、僕が気になっているのは

