「ソング・オブ・ウェイド」はかつて非常に人気があり、13世紀の説教で引用されたこともあった/Courtesy of the Master and Fellows of Peterhouse/University of Cambridge (CNN) 中世からルネサンス期にかけてのイングランドで口伝えに広がっていた物語が、断片的に書き留められた際のスペルミスで大きく誤解されていたとする研究結果を、英ケンブリッジ大学のチームが発表した。 この物語は12世紀に生まれた「ソング・オブ・ウェイド」。怪物と戦った英雄の話と考えられてきた。当時は広く人気を集め、英文学の父と呼ばれる14世紀の詩人ジェフリー・チョーサーの作品にも2回登場したほどだが、今ではほぼ忘れ去られている。 文字の形で記録に残っているのは、130年近く前に発見された13世紀のラテン語の説教のみだ。この中に、物語の断片が中世英語で引用さ
