はじめまして。アスクルのたかせです。 BtoB領域の商品情報の管理を担うシステムを担当しています。 今回は、Kotlin(Spring Boot)環境で動作する代表的な可逆圧縮アルゴリズム(gzip、Brotli、Zstd、LZ4)の実装や特徴比較、ベンチマークをまとめました。 可逆圧縮処理が必要になった背景 アスクルのBtoB領域の商品情報管理のAPIでは、DB負荷やコストを考慮してキャッシュの導入を進めています。 しかし、キャッシュの利用が増えてきたことで、ネットワーク帯域不足の問題が発生したため、キャッシュに保存するデータの圧縮を実装する運びになりました。 可逆圧縮アルゴリズムの選定基準 可逆圧縮アルゴリズムを選定する上で比較する要素は次になるかと思います。 圧縮率: どの程度サイズを削減できるか 圧縮速度: エンコード処理の高速性 展開速度: デコード処理の高速性 メモリ使用量:

