インタビュー前編では、リチャード・サッパー氏とのコラボレーションやThinkPadの基本コンセプトをまとめたが、後編ではThinkPadの代名詞である“黒”へのこだわりを中心に聞いた。 プロの道具は、やはり黒ではないか 2005年に発売されたThinkPad Z60シリーズは、レノボ・ジャパンとして初めて投入した正統なThinkPad(正確にはThinkPad X41 Tabletだが)であると同時に、初のワイド液晶ディスプレイ搭載機であり、最上位モデルでは天面に銀色のチタニウムカバーを採用した異色のモデルだ ThinkPadをイメージするときに思い浮かぶ“黒い四角い箱”を決定付ける大きな要素が、ソフト・ブラック・フィニッシュを持つ“黒”にある。もちろん、歴代ThinkPadにもいくつか黒ではないモデルもあったし、黒という中でも微妙にその表現を変えてきた。しかし、ThinkPadの色の根幹

