「私をここから出して」生活保護で“がん末期”の男性、届かないSOS 年間800万円の税金が本人の望まない生活に投じられる不可解

大衆魚のはずのサバの養殖が、各地で始まっている。天然が不漁続きで、経費のかさむ養殖でもペイするほど魚価が上がってきたからだ。だが、エサには天然サバの幼魚が使われている。経営難の漁業者がサバ幼魚を大量にエサ用に水揚げしているためだ。資源回復の失敗のツケが、矛盾の漁業を生んでいる。 サバ養殖は十数年前に始まった。全国海水養魚協会によると、出荷はまだ年に数百トン程度と全需要の1%にも満たないが、九州や四国を中心に広がっている。天然の漁獲が減少、2009年はピークの29%の47万トンまでに落ちたことが背景にある。養殖魚は単価の高い刺し身用としての需要のほか、大分県の業者は「不漁で天然ものの価格が上がったため、養殖が成り立つようになった」と話す。 この養殖サバのエサに天然サバの幼魚が使われている。 天然サバは冬から春に生まれ、2〜3歳で成熟して繁殖を始める。だが小さくて食用に向かない0〜1歳の
水産総合研究センター(横浜市)は8日、人工授精で生まれたニホンウナギを成長させ、次代の幼生を産ませる「完全養殖」に世界で初めて成功したと発表した。これまでは天然の稚魚(シラスウナギ)からの養殖に頼っていた。安定供給への第一歩という。 センターは2002年に、人工授精の卵から稚魚まで育てることに成功。今回、稚魚を全長45〜70センチ程度まで成長させ、ホルモンを繰り返し投与して成熟させて人工授精し、3月26日に数匹から計約25万粒の受精卵を得た。このうち10万粒以上が孵化(ふか)し、4月2日からエサを食べ出したという。 養殖では成魚のほとんどがオスになってしまうが、稚魚の段階で個体にホルモンを投与し、メス化することにも成功。孵化直後の幼生の死亡率が高かったが、エサを工夫するなどして成長させたという。 ニホンウナギは「かば焼き」などで人気だ。しかし、生態は謎に包まれており、養殖は河口付近で
岡山理科大(岡山市)の山本俊政准教授(水産増殖学)が、魚の成長に適した「好適環境水」という特殊な水を使用し、海水を使わずにクロマグロを養殖する研究に取り組んでいる。 実用化されれば、海から離れた内陸部でも低コストで養殖が可能になる。来年からは新設の大型水槽で本格的な成育実験を開始。乱獲による減少でクロマグロの国際取引禁止が議論される中、山本准教授は「将来的には森にマグロ工場を造り、危機を救いたい」と話している。 山本准教授は平成17年からの研究で、海水が含む約60種の元素のうち、魚の成長に適した成分だけを真水に加えた好適環境水を開発。ヒラメやトラフグ、マダイは海水より大きく育ち、味も上々との成果を得た。海洋汚染の影響を受けないで養殖できるメリットもあり、実用化に向けて研究を重ねている。
大分県農林水産研究センター水産試験場の研究員が、養殖ヒラメから検査のため採血した=大分県佐伯市上浦 人間のストレス研究を応用して魚の健康診断をしよう――。ヒラメ養殖で全国一の生産量を誇る大分県で、そんな研究が進んでいる。病気を未然に防ぎ、健康なヒラメを育てるには、人と同じく魚もストレス検診をして早めに手を打つことが大切だからだ。全国初という試みに関係者の期待も大きい。 大分県のヒラメ養殖は80年代から盛んになり、生産量は94年に1千トンを超えた。ここ数年は1400トン台で推移し、全国生産量の約3割を占めている。佐伯市南部のリアス式海岸沿いに点在する養殖場が主な生産基地だ。 だが、一部でヒラメの腹部が膨れたり、目玉が出たりといった症状が出ることがある。ストレスや感染症が原因と考えられ、いったん発生すると被害が広がる恐れもある。予防の基本はストレスを与えず健康なヒラメが育つ環境を保つこと
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