ふるさと納税の方針転換について記者会見で説明する池田修町長=静岡県長泉町役場で、2025年5月28日午後2時5分、石川宏撮影 ふるさと納税は“カタログショッピング”。返礼品競争には参加しない――。静岡県長泉町はこれまで、ふるさと納税に対し超然としていたが「6月1日から16品目33種類の返礼品をそろえ、ふるさと納税に本格的に乗り出す」と28日発表した。ふるさと納税による2024年度の町税流出額が全国の町村で最悪の約2億3000万円となり、これ以上、見過ごせないためという。 池田修町長は、ふるさと納税を「制度設計の甘い問題点が多い制度」と訴え続け、主な問題点として①寄付金の半分が使えない②普通交付税の算定から除外されている③不交付団体に赤字補塡(ほてん)の救済制度がない――などを挙げていた。 ふるさと納税は、寄付額の30%が返礼品に、20%が運営サイト費や事務費に消え、寄付を受けた市区町村が自
