9月下旬、来日中の米ゼネラル・エレクトリック(GE)会長のジョン・F・ウェルチと中山隼雄は極秘裏に会談した。GEとセガ・エンタープライゼスはコンピューターグラフィックス(CG)分野で提携関係を結んだばかり。この提携をより強化するための方策を探るためだ。 ウェルチが日本滞在中に訪れたのは東芝など大企業が主体。その中で、セガのような売上高2000億円程度の企業のトップに自ら望んで会談を申し入れたのは極めて異例。アミューズメント業界が、産業界で重要な位置を占めるようになったことの象徴と言える。 つい5年前まで、セガは売上高400億円程度の中堅企業に過ぎなかった。しかし、1992年3月期は2133億円、今期は3050億円を見込むほどの急成長ぶり。97年度には目標6000億円を掲げているが、「1期前倒しで達成できそう」(中村俊一常務)という。 家庭用テレビゲーム機の国内市場では任天堂の「ファミコン」
