『ワーク・シフト』という本。この本は、2025年になったとき、私たちがどんな職業生活を送っているだろうかを書いた本です。 結城はあまりこういう本は買わないのですが、ふと立ち寄った書店でベストセラーになっていたので、手にとって読み始めてしまったのです。 そして、非常に心ひかれるものを感じました。内容もさることながら、もっとも心ひかれたのは「物語を使って説明されている」という形式です。といっても『数学ガール』のように全編が物語というわけではなく、未来の生活の一シーンを切り取って、パターンごとに描いているのですが。 第2章のジルは2025年のある日、分刻みの忙しい生活を送っていました。メールやネットに追い立てられ、じっくりと自分の能力を磨く学びの時間を取れません。 第3章のローハンは脳外科医、アモンは有能なフリープログラマでした。彼らは専門性を生かし、世界を相手に仕事をしていました。しかし、人と
