双極性障害(双極症)とは 双極性障害(双極症)は、躁状態または軽躁状態とうつ状態がくり返しあらわれる病気です。人は誰しも良いことやうれしいことがあれば気分が高揚し、反対に失恋したり仕事で失敗したときなどは気分が落ち込むものです。しかし双極性障害では、このような「気分の浮き沈み」をはるかに超えた激しく病的な症状が一定期間にあらわれて、困った問題が次々と起こります。20代~30代に発症することが多く、発症頻度はおよそ100人に1人弱と決してまれな病気ではありません。うつ病の患者さんは女性が多いですが、双極性障害の場合は男女差はほとんどありません。 「障害」という言葉が偏見を持たれてしまうことや患者さん自身が言葉にとらわれてしまうことがあるため、双極症と呼ばれています。 加藤忠史:これだけは知っておきたい双極性障害, 第2版, 翔泳社, 東京, p.11, 2022 双極性障害(双極症)の症状
