SPARC Japanセミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」 2013年8月23日,国立情報学研究所において,第2回SPARC Japanセミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」が開催され,100名弱の参加者があった。セミナーの構成は4件の講演とパネルディスカッションであった。今回これに参加する機会を得たので,その概要を紹介する。 最初は,経済学におけるオープンアクセス(OA)をテーマに,青木玲子(一橋大学経済研究所)氏が壇上に立った。青木氏からは,経済学の位置づけと経済学における学術コミュニケーションについて紹介があった後,経済学ではOA誌登場以前からワーキングペーパーを送りあう習慣がすでに存在していたことや,代表的な経済学OA誌が紹介された。また,研究者全体としてOAを維持することは理にかなっていること,OA誌を含め学術誌の費用負担は情報の発信側でも受信側のどちらでも
