トロントに住んでいるLinuxユーザであれば、仲間と集い、オンラインに接続できて、美味いコーヒーも楽しめるという憩いの場所を利用することができる。そこはStarbucksではなく、linuxcaffeという店である。 それは2003年のことだったが、地下鉄クリスティ駅のすぐそばに居を構えるDavid Patrick氏は、自宅からわずか数メートル先に隣接する角店に注目していた。「(あの店は)ひどいものだったよ」とPatrick氏は語る。「汚い店でね、オーナーは近所の未成年者を相手にいかがわしい商売をする間、ほんの少し顔を見せるだけだったよ」。その場所はカフェを開くのに絶好のロケーションだと考えた同氏は、妻と甥っ子を相手に、彼の空想を語り出した。「開店したら何をしようか、なんて話し合ってね。香ばしいコーヒーに、パニーニとスープを出して、ワイヤレスのインターネットをサービスしたらどうかなんてね」