【ワシントン=犬塚陽介】クリントン米国務長官は11月29日、ワシントン市内で講演した際の質疑応答で、過去に南シナ海の領有権問題を中国と協議した際、中国側が「ハワイ(の領有権)を主張することもできる」と発言したことを明らかにした。長官は「やってみてください。われわれは仲裁機関で領有権を証明する。これこそあなた方に求める対応だ」と応じたという。 協議の時期や詳細には言及しなかったが、領有権問題は「合法な手段」で解決されねばならないと強調。米国は「領有権問題で一方に肩入れすることはない」とも付け加えた。仲裁機関は国際司法裁判所(ICJ)を指すとみられる。 ハワイをめぐっては、太平洋軍のキーティング司令官(当時)が2007年5月に訪中した際、中国海軍幹部からハワイより東を米軍、西を中国海軍が管理しようと持ちかけられたと証言したこともあった。 クリントン長官はまた、中国と周辺国の領有権問題について、
野田佳彦首相が内閣改造で田中真紀子元外相の起用を固めたのは、民主党代表選で自らを支持した論功行賞に加え、悪化した中国との関係改善に向けたメッセージの意味合いがある。しかし、田中氏は外相時代に小泉純一郎政権を揺るがす言動を繰り返し更迭された過去がある。田中氏に振り回された官僚たちにとっては「悪夢の再来」といえる。次期衆院選に背水の陣で臨む首相にとって「劇薬」といえ、政権に混乱をもたらし崩壊に導く危険性がある。 田中氏は9月の党代表選で、一部から出た出馬要請を受けず「政治を前に進めるために野田首相に続投してほしい」と表明した。小沢一郎元代表にも近かった田中氏の発言は、非主流派も首相を支持する流れをつくったとの見方がある。 田中氏は日中国交正常化40周年に合わせ、中国側の招待で訪中した。首相としては日中関係が悪化している中で中国との関係を重視する姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。 田中氏は
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