ひゃくえむ。のレビュー・感想・評価
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礼儀正しい
小学生時代の才能の芽とその後の努力による開花というモチーフは「ルックバック」に似ている。鑑賞中も後も非常によく似た感傷を得られる。しかし本作は高みを目指す登場人物が次々出て来て目まぐるしい所はある。真面目な学生と対極に位置する「クローズ」等ヤンキー漫画も高みを目指しライバルが次々出現する点において感触が似てるんだなこれが。
それはさておき、陸上選手って基本的に凄く礼儀正しいことが分かった。皆マイペース野郎ばかりだと思っていたので。
なにか特殊なアニメ手法を用いたらしい。そう言われれば違いがある気もするが、その斬新さに目を見張るという感じでもなかったかな。今のアニメ業界であれば他のスタジオでもそのスタジオらしさを活かしつつそれなりに描きようがあると思った。一方ディズニー系アニメのようなツルツルにゅるにゅる感満載なのかなと不安があったが、その手の不快感は抑制された処理になっていて問題なし。
本作では作画そのものより作画と音楽とのマッチングが上手いと感じた。ゴールシーンをすっ飛ばすなど映画らしい省略手法が活用されており素晴らしい。ラストシーンの涙は不要だった。これは画竜点睛どころか蛇足となってしまった。
よくあるストーリー
原作未読、
"陸上競技"という、地味なスポーツ物語なので、鑑賞を躊躇(ちゅうちょ)しましたが、映画.COMでの評価がよく、本作を鑑賞しました。「スラムダンク」の様な大河アニメを期待して観賞しましたが、
プロが無いスポーツでは、活躍の場が 日本国内に限定されるだけに、"井の中の蛙"状態で、各選手のメンタルが弱く、ほぼ全ての選手が、ショボイ世界感
ハリウッド映画ならば、主人公が「世界陸上選手権」「オリンピック」へとステップ??っプするのですが。。。
本作が「ルックバック(2024)」のような"ふたりの関係"を描く作品に仕上がっている事を期待したが、作品中のすべての できごと に深みが無く、浅い展開でした。
各キャラクター表情を表現する為に、作画タッチを変えれるこそ、実写ではなく、アニメ映画で表現する"意味"はありました。
この映画よりも、「茄子 アンダルシアの夏(2003年)」は、上映時間的こそ短いが、アスリートを扱ったアニメでは、ピカいちなので、見比べて欲しい。
好きなレビューアーさんが褒めているので
なんと言っても冒頭とラストだよ!
予想以上に声優がよかったなあ。本職の声優じゃないとなんか浮いた感じがするけど、本作は予想以上にしっくりいった。絵柄はそれほど好みでもないけど、やはり、「10秒」にドラマを人生を詰め込むのっていいよね。
トガシの挫折と苦しみに胸が痛くなるよね。小宮がグンと頭角を表すのと合わせて。インターハイでトガシが負けた時「走り方変わった」と小宮は言うけど、それはどの辺なのかな?とは思った。
音楽も全体的によかったな。効果的なBGMだった。特に冒頭のタイトルに入るとことラストエンドロールへの流れ。ここは秀逸!最初と最後が安定してるのも中身に集中できる環境整った感じだった。
観たかったけど中々時間合わずにここまできたけど、終わる前に見ることできて良かった!!
2025年度劇場鑑賞51作品目(53回鑑賞)
今年ベストアニメ映画、最高のラスト
テーマとして記録、到達点、結果に終始フォーカスされている。
速さを追い求めた結果どうなるか。仁神、財津が語る。
小宮の運動会とトガシと小宮の勝負から始まり、廃部寸前の陸上部も結果で認めさせる。
高校時代も小宮とトガシの勝負の結果が大雨の演出とともにこれでもかと表現される。
社会人時代は査定で結果を求められ、結果が出せなければ辞めるしかない。
小宮も常に記録、財津を超える結果を求めていた。
それが最後にひっくり返される。最後の勝負の結果が解らず終わる。もう結果は良いでしょ?と言わんばかりのラスト。
今迄見てきた物語もいわばすべて過程、ラストシーン辿り着くまでの道筋なわけで⋯でも海棠のように結果が出せなければ財津か小宮だろってな状況に置かれる。結果が重要だと延々言っておきながら、感動を覚えたのはラストシーンまでの過程であるわけで⋯矛盾同居である。
そのどちらの側面も説得力ある形で表現され尽くした最高の映画だった。
また、少年時代から高校時代まで他人の影響を受けるような描写が多い。小宮はトガシ、財津の姿と言葉で状況を打開していく。トガシは仁神、浅草によって変化していく。他者から良い影響を受けていく。しかし、社会人になると自分自身での選択、意思の力によって変化、状況の打開が行われていく。海棠の自分自身を認める力。トガシはもう二度と走れなくなるかもしれないという中での決意。小宮の硬い決意と意思。結局は自分自身の力でどうにかしていかなくてはならなくなるわけだが、そこに辿り着くまでは他人の力は不可欠なわけで⋯これも矛盾同居である。
ストーリーラインは単純のようで前半と後半に大きな違いがあり、映画作品として素晴らしいものであると感じた。
走る音が胸を震わせる——劇場で体感すべき映画
む、胸が苦しい⋯
終始、敗れ去る者たちが描かれています。
画もアニメーションもすごいのですが、敗れ去る者たちの悲痛な姿が心に刺さり過ぎてそれどころではありません笑
敗北や恐怖に特効薬はなく、ただ負けて終わるだけ。だからこそガチになれる。
すべてが不確かな中で 自分がガチになれていることだけは自分で分かる。少なくともそれは真実というデカルトチックな気づきも面白い!
…と同時に、自分がガチに生きて無いことに気付かされます笑
今現在逃げている、それも現実を受け止めずに逃げている人が見ると、刺さり過ぎて危険です。
わたしは普通に致命傷でした。
自分の現実を見つめて、わたしはどう逃げるかな⋯
高校パートでは唯一(?)スポーツの楽しさが描かれていました(それも絶望への前フリでしたが)。
思い通りに動かない体を少しでも理想に近づけるための切磋琢磨、仲間との練習、運動ってやっぱり楽しいよね〜というスポーツの明るい側面が描かれていて、よく同じ映画にこれだけ落差のあるシーンを入れ込めたなぁと感心しちゃいました。
現代版の自省録、魂に響く言葉の数々
すごく面白い映画表現だった
朝、時間が空いたので何か見ようかなと思って気になっていた本作を鑑賞。公開から1ヵ月以上経ってるはずだけど、いまだにロングランなのが納得の面白さでした
映像表現がとにかくすごい!
- インターハイの雨の中走るシーン、水墨画みたいな表現が真新しかった。おそらく実写を元に2D化してるんだろうけどその完成度が「果てなきスカーレット」の10倍以上のクオリティ
- 登場人物たちの情緒が不安定になるときに、主線がグチャグチャになる表現。これおそらく「かぐや姫の物語」から来てる!感動
あとストーリーも最高!魚豊(うおと)先生流石!
おもしろいってみんなに教えてあげたい
ただ無闇に走りたくなる映画
物語的には落ちぶれた神童の再起物でストーリーラインはシンプル。
主人公トガシは才能溢れる小学生時代とすっかりサラシーマン気質に染まった青年時代との対比が面白い。特に魚豊氏のキャラは顔面力が強いので小学生トガシはやたら貫禄がある。
ライバルの小宮は小学生時代はフォームも何もないドタバタ走りが可愛い。
そんながむしゃら小宮も成長すると才能が開花して陸上界のトップに君臨し、そしてやたら虚無な青年に変貌。同じくトップ層を張る財津と少し虚無キャラが被っているのが気になる。陸上でトップを走るとそうなっていくの?
見ていて良いと思ったのは、スタンバイに入る選手の様子を舐めながら競技場の様子をぐるりと見せ、また選手をクローズアップする中盤のカット。
選手だけにフォーカスするのではなく、選手が身を置く場所をじっくり見せてくれるので、そこに一緒に立っているような気分になって臨場感が上がる。モーションキャプチャーを取り入れた描画といい、全体的に細部の描き込みに余念が無くて素晴らしい。
ただ、テーマ部分の中心はわりと精神論なので、そこが引っかかる人はいる気がする。怪我はちゃんと治してくれ…とは思う。
しかしそれでも、這い上がってきたトガシと帝王小宮が直接対決するラストランは、物語的にも感情的にも熱量のピークで「今この10秒だけ走りたい」という選手の気持ちと観ているこちらのエモーションがピタリと一致する。
ラストショットは競り合うトガシと小宮。互いに「こいつだけには負けない!」と思っているかのような、これまで見せた事の無い良い表情でグッとくる。
陸上100m、10秒の中にこれほどドラマを詰め込むことができるのか。ただ無暗に走り出したくなる、そんな映画だった。
10秒の為に
観に行く予定無かったのだが、何となく映画観たいなと思ったけど、観たい映画がなくじゃあ評価良い本作にしようと、そういうノリでした。
が、評判通り面白かった!
100m走のたった10秒にかける選手たち。それまでの喜怒哀楽全てを詰め込んで走る。いやー、ものすごい大変な競技ですよね。
そんな、100mを走る人間の心理を、小学生〜中学生〜社会人とその気持ちの変化や苦悩を描くのがとても面白く、そして考えさせれるのだ。
一瞬の瞬発も必要な競技なので、怪我も付き物。それでも気持ちで走る凄みが感じられました。
そんな自分も高校まで陸士部で100m選手で県大会にも出た。ただ、私はあの緊迫したプレッシャーに勝てな勝った。その頃を思い出しながら、鑑賞して懐かしい気持ちにもなった。
大人すぎる小学生
原作者ファンです
良かったです。
良かったんですが、ひどく感動したり衝撃はないので、星5にはならないくらい。
尺の内容としては
走り5:語り5でした。
走りの描写に関しては文句のつけ所はありません。アニメとしてもチープでなく、肉感や動きも見事でした。
語りの部分は良かったのですが、
(他の作品の名前を出して申し訳ない)
例えば「チ」だったら、学問の類であり彼らの知的好奇心から、哲学的な語りが生まれるのは自然の流れです。
しかし、ひゃくえむに関しては主人公トガシや小宮などスポーツ小学生にしてはやっぱり考え方が大人過ぎると感じましたね。会話が思想や哲学のキャッチボールで、等身大の生身の人間と言うよりも、作者の伝えたいことが前身していて違和感がありました。
そのため完璧に入り込むことが出来なかったです。
まあ、そこは作者の作風だからと、割り切れる人は多分星5だと思います。
打算するな今を生きろ
9/19の公開から2ケ月経た今でも大ヒット上映中でその面白さを証明しているのだが私は翌週に公開された阿部寛のくだらない映画と天秤にかけてそちらを選択してしまって後悔しきり、遅ればせながらなんとか観ることができて本当に良かった。「チ。地球の運動について」でブレイクした魚豊の連載デビュー作がこれで、講談社も連載は無理と言ったそうだから凡人が考えるヒット作はせいぜい「鬼滅」や「チェンソー」。10秒で片が付く戦いを劇場アニメの題材に選び岩井澤健治監督を指名したポニーキャニオンの寺田悠輔プロデューサーもただものでは無い。ライバルのトガシと小宮に松坂桃李と染谷将太を起用したのもハマり興行的にも奏功した。原作から映画106分への取捨が見事で、イジメ等の既存のドラマに起伏をもたらしていたであろう外部雑音枝葉を排し、ひたすら陸上に打ち込むポジティブな懸命さと挫折だけで構成していて天晴。誰もが指摘するロトスコープ手法が素晴らしくインターハイで選手入場トガシのドアップからスタートまでの3分40秒ワンカット長回しは映画史に残る名シーンとなった。
体は子供、頭脳は大人
この手のアニメでレビューが高いとほぼ面白いので安心して見に行ったが、期待していたより更に面白かった。
最初思ったのは、小学生ながら随分と人生を達観した小学生2人・・・
中学生もまた、ベテラン選手のような貫禄で小学生相手に人生論みたいな話をし、それを理解する小学生。
この子たち人生何回目だろうと、心の中でつまらないツッコミをした。
日本トップレベルの走者になるような選手は小学生入学時点で絶対足速いよな、小学生の足の速さはほぼ生まれもった運動神経次第だよな、最初は足めちゃ遅かったとか絶対無いよな(小宮君)。とか、後半、競技を続けられるかスレスレのレベルからあっさり日本最速レベルになったり・・・とかあるけど、フィクションはそれでいいと思う。
個人的には高校入学から800m混合リレーまでのくだり好き。
最後、ようやく2人が並んで心から楽しく走った姿がベストシーンだね!
「ひゃくえむ。」原作未読 なんかポエマーやら教訓おじさんやらが次々...
「ひゃくえむ。」原作未読
なんかポエマーやら教訓おじさんやらが次々出てきてなんか語るんだけど、それはともかく、絵がすごい。
実写を絵に落とし込んでるシーンがかっこいいし細かくてすごいし、
転じてイメージ優先のアートな表現もすごい。
最後までワクワクして見てた。
音はリアルなイメージを思い起こさせる精度なのに、音楽は意外にベタ。でもそのおかげで見やすくポップになってる
主演の松坂桃李は、ほんと上手い。キャラにめちゃめちゃ合ってる。
小賢しくてうまく立ち回りたいと思う、リミッターを外せない普通のひと。
一貫したテーマは「なぜ(選手として)走るのか?」
子供の頃は、速く走れる才能をもらったら、楽しいし褒められて名誉や立場を得てしまう。トガシは、一番速く走れたらすべて解決する(全てのものが得られる)、と言う。しかし思春期になると才能を保ち続けるために不断の努力や自分や周囲からのプレッシャーに耐えなければならないと気づく。うまくいかなくても怪我をしても興味をなくしても自分の得たものを守るためには。勝たねばならない
そうして脱落していくランナーたち。
それでも走ることを続けるトガシ。冷静に考えればコスパもダイパも良くないのに。
しかし、たどり着く「忘我の喜び」新しいフェーズで見つけたその意味は哲学的だし子供の無邪気さに戻ったかのようだ。
全456件中、81~100件目を表示








