ふつうの子どものレビュー・感想・評価
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子どもだってちゃんとできる
テレ朝系ドラマ『こんばんは、朝山家です。』を見て気になっていた嶋田鉄太主演ということで、見てきました。彼が演じる役は、どれも自然で、何か障がいのある役だと、実際にそういう子じゃないかと思ってしまうほどです。今回のこの映画でも、いわゆる「子役の演技」ではなく、本当にそういう子の普通の振る舞いにしか見えません(普段の彼を知りませんが)。
よく子どもだからできなくてもしょうがない、というスタンスの大人がいますが、そういう人はこの子が出演している作品を見てみて欲しいです。子どもだからって、バカにしていないかと。ちゃんと対応すれば、子どもでもちゃんとできるでしょうに、ちゃんと対応することを大人が怠けているだけじゃないでしょうかね?
この映画でも、ちゃんと対応することを怠けている大人が出てきます。いろいろ言い訳はするものの、大人たちの都合であったり、メンツだったりして、結局は何もしません。そんな大人たちを見ていて、動機はなんであろうと、何とかしなきゃと思う子どもたち。
今の小学校に関わる機会がありませんが、周りの子どもが騒いでいて、メインの子のセリフが聞き取りづらいというシーンがありました。あれはリアルな教室に見えるように、わざとなんでしょうか? それと校舎内なのに「飛び出し注意」という立て札があったのにはビックリ。
電車の中で、隣に座っている子どもが話しかけても、カラ返事でスマホゲームに夢中の親を見たことがあります。子どもに対して適度に適切に向かい合うことが必要じゃないでしょうかね?
大人がこしらえたステレオタイプ的な子どもではなく 本当に「ふつう」で自然で「ありのまま」の子ども
まず、『ふつうの子ども』というタイトルがいい。本当に自然でありのままのふつうの子どもが描かれています。細かいことですが、小学4年生の子どもたちの群像劇なので、4年生までに習う漢字を考えると「普通の子供」ではなく「ふつうの子ども」なんでしょうね、やはり。で、小4の「ふつう」が大人たちの考える「普通」とずれている感じもいいです。これぐらいの年ごろって、(後から大人になって考えると)何かとんでもなく非常識なことをそれこそ「ふつうに」やってた記憶ってないですか。私はあります(恥ずかしいから内容は秘密です)。
ちょっと新鮮だったのは、心愛ちゃんが小4にして大人に対して「異議申し立て」をしていたことです(随分、成長が早いなあと思いました)。それもちゃんと「理論武装」して(今は必要な情報にアクセスしやすいですからね。表面的には)。こういうときの教師の対応の仕方としては「なかなかいいところに気づいたね。みんなはどう思う?」あたりが考えられるのかもしれませんが、まあ彼女の話について行けて意見が出せるクラスメイトがいる可能性が低いので、風間俊介が演じた担任の先生のように「極端だなぁ」といったコメントでお茶を濁しておくしかないのかもしれません。でも、結果論になりますが、心愛ちゃんの異議申し立てをぞんざいに扱ったことは教師側の初動にミスがあったと言われても致し方ないところかもしれません。結局のところ「活動家」はクラスメイトの男子ふたり(唯士くんと陽斗くん)を巻き込んで「理論的指導者」をも兼任して「活動」を始めます。
カメラワーク、よかったですね。子どもの目の位置は大人より地べたに近いところにあります。興味の対象を見つけるとそれに向かって視線が地べたに近いところを疾走してゆきます。立ち止まって俯瞰して物事を見るなんてことには不向きな構造です。気づいたら、ふつうの子どもがふつうに始めたことがふつうでないところまで来ていました。
そして、問題発覚後の、当事者の子ども3人、その保護者たち、先生(担任の先生とその上司)が集まってのミーティング。心愛ちゃんの母親の様子を見るにつけ、彼女の大人に対する異議申し立ての根っ子が社会問題なんぞにあるわけではなく、もっと地べたに近いところにあるのではないかという疑念が立ちのぼり始めます。ちょっと男をあげたのは我らが唯士くんです。ふつうの子どもとして、ありのままを誠実に陳述して、好感が持てました。え、陽斗? まあ幼すぎるというか、精神年齢が低いというか……
ということで、以下、ヘビに足を描いてみました。
さて、あの事件から、10年ほどの月日が流れました。唯士は大学で洋上風力発電の研究をしているそうです。環境問題を研究するサークルにも所属しているとのこと。心愛は大学の法学部に進みました。将来的には司法試験に合格して弁護士を目指したいとのことです。え、陽斗? 高校生のときに何か問題を起こしたという噂を聞きましたが、それっきり。なんとか立ち直ってくれるといいのですが……
ふつうの子どもが普通の大人になるのにもいろいろとあるようで。
母親に対する3人の子どもの反応は、そのまま家庭内教育の影響が出ていましたね
2025.9.10 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(96分、G)
好意によって引き起こされる騒動を描いた青春映画
監督は呉美保
脚本は高田亮
物語の舞台は、とある小学校
4年生の上田唯士(嶋田鉄太)は、友だちの颯真(大熊大貴)たちと昆虫を捕まえるのが楽しみな子どもだった
唯士の母・恵子(蒼井優)は子育ての本を読み込む養育ママだったが、父・篤士(小路勇介)は入れ込みすぎないようにと思っていた
ある日のこと、作文を発表することになった唯士は、母に褒められた内容を披露するものの、担任の浅井先生(風間俊介)からは「ふざけないように」と言われて恥をかくことになった
塞ぎ込んでいた唯士だったが、次に発表することになった心愛(瑠璃)の発表を聞いて目が覚めてしまう
それから唯士は心愛の興味を引くために環境問題の話をし始め、その距離を近づけていこうとするのである
映画は、心愛に好意を持つ唯士が2人だけの時間を持てるようになる様子を描くのだが、心愛は問題児・陽斗(味元耀大)のことが気になっていることもわかってしまう
そして、心愛を振り向かせるために、さらに環境問題にのめり込んでいく
陽斗も2人が何かを始めるのだと思っていて、面白そうだと乗っかってきて、いろんなアイデアを出していく
そして、町中に環境に関するビラを貼ったり、肉屋に向けて花火を飛ばしたりしていく行為がエスカレートしていき、とうとう牧場の鍵を壊して、酪農の牛を逃がそうと行動してしまうのである
環境問題に関心のある心愛は同年代の少女(林田茶愛美)が動画で訴えていることに感銘を受けていた
いわゆる某環境活動家をモチーフにしたようなキャラクターになっていて、大人はその主張をバカバカしいと思っている
それは、少女は大人に利用されて「言わされているだけ」ということを知っていて、それらが環境問題ビジネスの一環だと見破っているからである
だが、無垢な子どもは「自分よりも意識が高い人がいる」とか、「少女の主張が真っ当に聞こえる」などの一面だけを都合の良いように解釈していく
そして、それがあたかも正義であり、それができる自分は特別であると思ってしまう
事件発覚後に校長先生(金谷真由美)が全校生徒に子どもたちに伝える「行動が起こす影響とその可能性」というものは、心愛には響かないものの、唯士は「大変なことをしてしまった」と思っているし、陽斗は被害者のふりをしながら嘘泣きを続けていたりする
そうした、自分を救おうとする回避行動も三者三様であり、そんな中でも唯士は本音を吐露することになった
それは心愛もほぼ同じような原因を持っていて、それを突きつけられる瞬間でもあったと言える
「子どもたちは良いことをしようとして間違ったのでは」と恵子は言うものの、自分の興味のある情報ばかりに傾倒するのはダメだと断罪する心愛の母・冬(瀧内公美)もいて、子どもが起こしたことに対する大人の反応も様々だった
陽斗の母・房子(浅野千鶴)は自分の子どもが言ったことを信じたいし、その態度がいつもと違うと指摘する声も聞き流していく
子どもを守ろうとする親は、それで子どもを本当に守っているとも言えず、これらの有事に際してどのように対応するかというのも親の役割だと言えるのだろう
いずれにせよ、子役の演技が神掛かっている作品で、印象が強いのは主演3人よりは、唯士に恋心を抱くメイ(長峰くみ)の存在だった
彼女のアプローチは結構巧妙で、さらに情報収集能力にも長けていて、相手に知られずに本音を引き出すのが上手いキャラだったと思う
これらを演じさせているシナリオとか演出などが凄い域に達していて、子役の演技が上手いからだけではない何かがあるのだと思う
心愛はあの動画で語られている英語を暗記するほどまで没入しているのだが、これは現代ゆえに起こる病巣の一つであると思う
AIなどによる最適化によって与えられる情報というのは、かなり一面性を強調しただけのものになっている
そう言ったからくりに気づける人、さらにそういった偏りから抜け出せる人には問題ないものの、子どもは与えられたものが全てだと思い込んでしまう
大人が見れば「子どもを使った環境ビジネス」だと看過できる動画も、子どもにとってはその判断にまで辿り着かないものだと思う
SNSを含むネット情報に対する未成年の関わりで一番怖いところがそこであり、規制が難しい部分でもある
映画ではサラッと描いているのだが、本来は大人に羞恥を与える目的で作られた恣意的な動画も、ケースによっては間違った行動を引き起こすこともある
なので、そう言った大枠について子どもと情報共有をしながら、理解を深めていく必要があるのではないか、と感じた
『いちご白書』から『君がいる、いた、そんな時』へ
冒頭で、だんごむしではなくわらじむしを子どもたちが探していて、これまであまり違いを考えたことがなかったので、ちょっと驚いた。暢気そうな男の子が、ふざけた作文を書いて、母親からは褒めてもらうが、担任教師は容赦なく貶す。風間俊介氏らしくない教師振りだった。次に発表した女の子は、環境問題について大人社会批判を展開し、ここでも担任教師は真面目に取り上げない。男の子が女の子の歓心を買おうとして環境問題で一緒に学習の機会をもとうとする。しかし、乱暴な男の子が乱入し、女の子はその乱暴な男の子の方に関心をもつ。3人の関係が何とか保たれ、3人で大人社会に抗議行動をしようと持ち上がり、実行に到る。
3人の抗議行動で牛を牧場から逃がしたことが、周辺住民の被害を生じたことで、学校でそれぞれの子の保護者を呼び出して指導することになった。暢気そうな男の子の両親は、途中経過も描かれていて、父親は関心低く、母親は教育情報書を読みながら、できるだけ理解ある子育てに努めている。乱暴な男の子の両親は、意外にも、父親も小さな子どもの面倒看が良く、その男の子は母親に泣いて甘えるばかりだった。女の子の母親はしっかり者で、理屈を通す娘にも頭ごなしで叱り、女の子は環境問題を通して母親を含む大人社会への異議申し立てを続けているようである気配が感じられる。瀧内公美氏は、『由宇子の天秤』では、上司や父親の正義に反する行為を告発しようとした役柄を演じたのとは逆の役柄を演じることになった。教師たちが子どもたちに、行動の動機を訊いていったときに、乱暴な男の子が何も答えようとしないことについて、女の子は学校での日常行動との乖離を指摘する。暢気そうな男の子が、女の子が好きになって一緒に行動したという正直な気持ちを言うと、女の子の母親が大いに評価していた。最後に、担任教師が子どもたちと保護者たちを連れて、被害者に謝罪に赴くときに、暢気そうな男の子が校門の側でわらじむしをみつけていたとき、女の子も寄ってきて、笑顔をみせていた。途中で、その暢気そうな男の子に関心がありそうな別の女の子が、買い物に誘ったりしていて、そこも良い雰囲気だった。
確かに、学生運動への参加動機として、女性が男性を引き込んで進められるという『いちご白書』的な流れもみられるし、女の子が著名な環境運動家のグレタ氏にも準えられるだろう。それとともに、広島県呉市立港町小学校を舞台に、外国人系のいじめられっ子と、落ち着きのない放送委員と、子ども好きな図書館司書とが交流し、子ども同士が放送や夜間潜入したりのいたずらをするという展開の『君がいる、いた、そんな時』とも共通する子どもらしい雰囲気も感じた。
家畜を逃がしてしまういたずらの既視感の一つに、『梅切らぬばか』が思い当たった。
ちびグレタたち
観るか迷ったけど観てよかった。
他の方のクチコミ通り子供たちが素晴らしい。
それを演出している大人も素晴らしい。
もちろん、蒼井優や風間俊介など大人俳優陣も自然でとても良い。
子供たちはふつう。
可愛いし
怖いし
憎たらしいし
怒りさえ覚えます。
それでいて愛らしい。
最後のシーンは良かったな。
とても演技とは思えない。
最後はウルっときたよ。
全体的に、ふつうの話の延長線。
自分の子供時代も、秘密基地作ったし、罪悪感もなくひどいのこともしていたな。
ふつうなので、
誰かが殺されたり、ひどい虐待とかはありません。
出汁が効いた薄味の料理みたい。
テレビドラマでは伝わりにくい、これぞ劇場で観るべき映画ですね。
帰り際、観客の夫婦の奥さんが切れてた。
「ほんとうに時間とお金のムダ」だって、劇場内でほざいてたよ。旦那さん可哀想。
その言葉で、私の映画の余韻は台無し。
濃い味が好きな人、思いやりのない人には向いてないかも。
またあの子たちに会いたくなる一作
結構以前から貼りだされていたポスターで気になっていた本作、呉美保監督の『ふつうの子ども』。サービスデイのシネスイッチ銀座へ期待を膨らませて向かいます。
教育者でもなければ、親でさえなく、更には既に50代半ばである自分は現代における子育て、教育について云々言える立場ではないし、現実を知らなすぎると自覚もしています。(それでも、ふるさと納税では必ず「教育、子育て」を用途に選択しています。)「タブレット端末を使う授業や宿題」「生徒を“さん”付けで呼ぶ教師」など、まさか疑っていたわけではなくとも「本当にそうなんだな」と思いながら鑑賞する私。ところが、今も昔も大して違わない子供たち(特に男子)の思考回路や、それによる言動をみればどこかホッとするし、タイトルからも伝わる欺瞞のなさに素直に共感が出来て楽しめます。
宿題の作文発表にて、自分なりに考えて工夫したオチを教師にあっさり否定されて頭の整理がつかない唯士(嶋田鉄太)。すると、「地球温暖化」をテーマに、堂々と「大人たちに対する反抗」の意を訴える心愛(瑠璃)の凛々しさに圧倒され、すぐに心を奪われて恋に落ちる唯士。あくまでテーマに対する共感を示し「やましさ」を隠して心愛に近づこうとする唯士ですが、ちょっかいを出すことでしか他者に近づけない陽斗(味元耀大)に目をつけられて邪魔が入ります。ところが、それまで唯士につれない反応だった心愛が陽斗の登場で態度が変わり、いつしか3人でチームを組んでアクティビストとなり、地球温暖化を阻止するべく彼らなりの「社会運動」を始めるのですが…
まず、捉えることのできる周波数帯も狭くなった爺である私の耳に、聞き取りが超難解な唯士の「ゴニョゴニョ口調」は所々何言っているのか解らない、、のですが、これこそリアルな感じがして全くネガティブな印象はなし。そもそも「元男子」である私には唯士の思考が手に取るように解るので無問題だし、最早唯士の恋心に対する「応援気分」が勝っています。何せ、唯士が心を寄せる心愛のあざとさは、目的にストレートで大変に堂に入っている。そして、それをお見通しで娘を論破しにかかる母・冬(瀧内公美)を見れば「この母にして、この娘」。いやはや、この母娘、無敵だわ。。w
他にも要所要所で唯士に助け舟を出す藤井メイ役・長峰くみさんはナイスキャラクターで最高ですし、唯士の母・恵子役の蒼井優さん、子供たちの担任教師・浅井役の風間俊介さんなど芸達者な「大人」たちがいるからこそ、抑えが利いて物語が散漫せず、しっかりと説得力を感じます。
勿論、昨今の教育現場における子どもに対することへの難しさ、もどかしさなどを考えると楽しんでばかりいられないと理解しながらも、やっぱり現代の子どもだって昔の自分たちとほぼ変わらない姿は実に微笑ましい。どうせなら、堅苦しく考えず普通に笑いながら観るほうがむしろ意義がある、大変に楽しい作品に仕上がっていると思います。またあの子たちに会いたくなる一作です。
ふつうって何だろう
鑑賞動機:呉美保監督10割
今回は早いペースで新作公開となり嬉しい。こどもたちが生き生きしてる。おとなもこどもも、男性陣はおおむねへっぽこ感が漂う中、土壇場のその発言はよく頑張った。でもさあ、その子じゃなくて、おちゃらけてるけど洞察力が鋭いあちらの子について行った方が、絶対幸せにはなれる気がする。
おとな側も蒼井優をはじめ、的確なサポート。瀧内さんが登場シーンが少ないのにインパクト強いし。
こども側に焦点を当てているものの、やはり監督は「家族」のあり方に興味があるのかなと思う。
女性が世の中を動かしているという話かな?
虫とウ◯チは小学生男子の定番
テロリストはこうやって生まれるんだなぁ
子供目線のコンパクトな佳作
話自体にびっくりするような展開はなく、調子に乗ったガキの失敗談と成長と甘酸っぱい初恋みたいな話。
主役の子のみょうにじじ臭い表情がよい。
蒼は力抜けてて良い感じだが、もっとノーメイク感ある方が良かったかも。ちょい役瀧内は迫力あって良いキャスティングだった。
絵もカッコよく、子供目線を意識した腰にくるロウアングルとスピード感がよい。
アップリンクで見たんだけど音が不明瞭で子供がなに言ってるのか分からずに、いらっとしてしまった。普段の話し方、音量の方がリアリティ出るのはわかるがその分録音部頑張らないといけない。歳のせいで私の耳がバカなのかもしれない、座った席が悪かったのかもしれない、アップリンクの設定が悪いのかもしれない。アフレコもしてると思うんだが、、、、
主役の言葉の抜けが悪いのはかなりストレスだったよ。
ふつうがいちばん面白い!
いやぁ〜、総じて面白い作品。
「きみはいい子」の時も思ったのですが、
子どもたちをナチュラルに撮らせたら、
呉監督の右に出る人はいないんじゃないかしら。
今回も、メインの唯士を筆頭に、心愛も陽斗も上手すぎる!!
今の子役たちが上手すぎるのか、
呉監督の演出が素晴らしいのか⋯末恐ろしいです。
心愛ちゃんの陽斗に実は好意がある感じとか、
言葉に一切出していないのに、
態度と表情で、わかるぅ〜!!でしたもの。
そして、唯士の嶋田鉄太さん!
『ちひろさん』を観たときの感想も、
「マコト(嶋田鉄太さん)の素っぽさ最高!」でしたからねぇ。
今回は、さらにパワーアップしていました!
このまま、スクスクと良い役者になっていく様を観続けたく、
楽しみでもあります。
とにかく、
「これは映画の中だけでしょ〜」「フィクションが過ぎるでしょ〜」
のような拒否感もなく、
ふつうの子どもたちとその親の生活を覗き見て、
こちらも一喜一憂しておりました。
そして、会議室のシーンが最高に面白かった!
三者三様の親と子ども、タイプの違う先生二人、
ヒヤヒヤ
ドキドキ
ニタニタ
ビックリ
シンミリ
いろんな感情のオンパレード!
心愛ちゃんの涙には息を飲みました。
もらい泣きです。
しかし、瀧内さんは流石でした。
パンフレットから、子どもたちにはセリフなどは知らされていなかったそうで、
あれは怖いよねー。元ヤンだよねー 笑
また、校長でいいのかしら?
風間さん演じる浅井先生の今どきな感覚との対比のような
金谷真由美さんの先生も良かったです。
蒼井優さんと少路勇介さんの夫婦も自然だったなぁ⋯。
とにもかくにも、全キャストが素晴らしかったんです!
そこに、呉監督、脚本の高田氏を筆頭に周りのスタッフの皆さんの、
作品や子どもたちへの愛が溢れ出ており、鑑賞後、とても心が温かくなりました。
ラストの唯士のキョトン顔、最高です!笑
また、パンフレットに書かれていた4年1組の生徒たちの撮影の思い出が、
29人それぞれ個性的で、とてもしっかりしていて、
読んでいて面白くもあり、なるほどと感心することしきりです。
子どもはおりませんが、もし、子どもがいたら一緒に観に行って、
どんな感想を持つのかしらと、とても興味深いです。
もし、先生だったら、道徳の授業で上映し生徒たち一人ひとりの感想を聞きたいです。
大人も子どもも、それぞれに何か大切なものを得られる作品です!
そして、温暖化問題についても、
真剣に考えなくてはいけないと思いました。
普通の子どもと銘打って描くことに何の意味があるのだろうか
楽しんで!
舐めてましたよ、すいません。めちゃくちゃ面白いじゃないですか!
呉美保監督の前作「ぼくが生きてるふたつの世界」もめちゃ良かったんだけど、子どもの話みたいだからそんなに期待してなかった。しかしまぁ、こういうホントに普通の子供たちの普通の夏休みの話でここまでの推進力を持たせられるとは。
ちょっとした恋心がエスカレートさせる環境テロ、って筋立て(私の理解、ってだけですが…)だけ聞くとまるで連合赤軍ものみたいだけど、相手の歓心をひけて活き活きしてくる唯士と心愛、粗暴でノリノリだったのに事態の深刻さに怯えていく陽斗、とやっぱり子どもたちのコントラストが素晴らしい。
特に唯士役の嶋田鉄太くんのとぼけた佇まいが最高。冒頭のエレベーターからだんだん走って行っちゃうあたりとか、心愛の発表で目が離せなくなっちゃうあたりとか、最高!
蒼井優含めた唯士の両親の家庭での様子もリアルだし、心愛の母親役の瀧内公美の実在感、校長室のシーンにしか登場してないけど陽斗の母親役の女優さんもよかった。
「好きだったから…」と言われた心愛の最後の態度の変化も、「やっぱり女性なんだな」と良い意味でも悪い意味でも思っちゃった…
とはいえ純粋に子供たちの佇まいを楽しめばそれだけで良い映画だと思います。楽しんで!
ふつうの子ども、ふつうの大人
■ 作品情報
監督 呉美保、脚本 高田亮のタッグ。主要キャストに嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大、蒼井優、風間俊介、瀧内公美。
■ ストーリー
小学4年生の上田唯士は、ごく普通の男の子だ。彼は、環境問題に高い意識をもち、大人にも臆することなく意見を述べるクラスメイトの三宅心愛に惹かれている。心愛に近づくため、唯士は心愛が夢中になっている「環境活動」に加わることになり、クラスの問題児である橋本陽斗も巻き込む。この3人が始めた“環境活動”は、しだいに親たちをも巻き込む大騒動へと発展していくことになる。
■ 感想
まず心を奪われたのは、子どもたちのあまりにも自然体な姿です。演技とは思えないような、その瑞々しい存在感は、スクリーンを通して観る者の心を温かい気持ちで満たしてくれます。
彼らが起こす行動は、ときに大人から見れば「度がすぎる」と感じる部分もあります。自分たちの行いがもたらす結果について、深く考えが及ばないのは、まさに「ふつうの子ども」の姿。しかし、その純粋さゆえの行動力は、むしろ大人にはない特別な輝きを放っています。物事と正面から向き合い、自分に何ができるかを真剣に考え、そしてそれを実行していく子どもたちの姿は、ただただすばらしいの一言です。このような経験の積み重ねこそが、主体性を育む大切な一歩なのだと、改めて実感させられます。
特に印象的だったのは、クライマックスの会議室での場面です。大人の前で物おじせず、自らの意見をはっきりと述べる女の子。そして、最後は自分の正直な気持ちを語る男の子。その真っ直ぐな瞳と言葉に、深く心を揺さぶられます。
こんなにも素敵な子どもたちが育つためには、やはり寄り添う大人の存在が欠かせません。本作に登場する大人たちは、自分の尺度でしか子どもを測れない担任や、子どもの言い分を鵜呑みにする保護者、厳しく責め立てる保護者など、実にさまざまです。しかし、どれもが「ふつうの大人」の姿であり、だからこそ共感を覚えます。その中で、子どもと共に謝罪に向かい、相手に頭を下げる親の姿を子どもに見せようとする姿勢は、ひときわ輝いて見えました。親もまた、子どもとの経験を通して成長し、「親」になっていくのだと教えてくれます。本作は、素敵な子どもを育むためのヒントだけでなく、私たち大人がいかに子どもと共に成長していくべきか、その道筋を示してくれるような、貴重な一作だと感じます。
子どもたちの疾走感がハンパない
のっけから地球温暖化の話でまったく何の話か知らなかったけど、なるほど現代の子どものちょっと上をいく同級生ネタはそれか、となり、あとは子どもたちの冒険だった。
内容もキャストもそれを捉える演出もカメラも音楽もすべてがピタッと掛け算されていて素晴らしい。こんなにもイキイキと現代の少年少女の日々、それだけでなく親たちの日々を見れる喜びをありがとう、みたいな気持ちになる。子どもが主役だと当然ながらオーディションなのだろうからいい子たちが出てきます。
とにかく興味のあるものに動く、走る、それを追う、というアクションが楽しい。そして終盤に出てくる瀧内公美の己の役割を熟知しているかき回しっぷりの面白さ。愛すべき小品。
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