知的好奇心を刺激する東京の博物館は、大人におすすめの街歩きスポットです。日本の歴史から最新の科学技術、ユニークな専門分野まで、上野、東京駅周辺、お台場など、各エリアに多様な施設が存在します。この記事では博物館周辺のグルメも合わせ、知的な感動と新たな発見を得られる街歩きプランを提案します。
上野エリア 文化の殿堂が集う博物館の聖地
東京国立博物館 国内で最も長い歴史をもつ博物館で辿る日本文化の軌跡
1872年に創立された東京国立博物館は、日本で最も長い歴史をもつ博物館で、「トーハク」の名で親しまれています。興味があるものに絞って見学する場合は1~2時間、じっくり見たい場合は半日程度を要する、膨大なコレクションを所蔵しています。
展示館は、①日本の美術、工芸、歴史資料を展示している本館(日本ギャラリー)②中国や朝鮮半島などアジア各国の美術品を展示する東洋館(アジアギャラリー)③法隆寺から献納された金銅仏や工芸品を展示する法隆寺宝物館④考古資料が中心の平成館⑤洋画家・黒田清輝の作品を所蔵している黒田記念館⑥特別展や催し物が開催される表慶館の6棟で構成。教科書で学んだ「あの作品」や背景に出会い、日本やアジア諸国の美を再発見できる博物館です。

東京国立博物館の利用案内
開館時間: 9:30~17:00(金・土曜日と、翌日が祝休日の場合の日曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始 その他臨時休館あり
東博コレクション展(平常展)観覧料: 一般1,000円、大学生500円、高校生以下無料
国立科学博物館 自然科学の驚異と人類の歩みを体感

877年に創立された国立科学博物館は、「かはく」の名で親しまれている自然史と科学技術史を専門とする日本最大級の総合科学博物館です。東京国立博物館と同じく、興味があるものに絞って見学する場合は1~2時間、じっくり見たい場合は半日程度を要します。
常設展示は、日本館と地球館に分かれています。
日本館は日本列島の成り立ちや地質学的特徴、多様な生物や日本人の祖先が築いた文化など、島国日本の特殊性を知ることができます。地球館は日本館よりもさらにスケールが大きくなり、宇宙や生命の誕生、恐竜や絶滅動物の化石・復元模型のほか、光や磁気などの物理学に関する展示など、地球46億年の壮大な歴史を学べます。
アパトサウルスなどの巨大な恐竜の全身骨格標本が大迫力で来館者を迎える、何度訪れても新たな発見がある博物館です。

国立科学博物館の利用案内
開館時間: 9:00~17:00(ゴールデンウィーク、夏季期間は開館時間の延長あり)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始 その他臨時休館あり
常設展示入館料: 一般・大学生630円、高校生以下無料
※特別展のチケットで同日に限り常設展の見学も可能