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プルデンシャル生命、顧客500人から着服など31億円 社長辞任へ

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柴田秀並 伊沢健司
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 プルデンシャル生命保険の社員ら約100人が、約500人の顧客に対し、金銭をだまし取ったり、お金を借りて返さなかったりといった不適切な行為をしていたことが、社内調査で分かった。顧客から受け取った総額は約31億4千万円に上り、間原寛社長兼最高経営責任者(CEO)は2月1日付で引責辞任する。

 調査結果は金融庁に既に報告しており、16日に公表した。「被害を受けられた方をはじめ、皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 プルデンシャルでは2024年6月、投資金の名目で顧客から金銭をだまし取った詐欺の疑いで元社員が逮捕された。ほかにも同様の問題が起きたため、同年8月から全顧客を対象に調査を進めてきた。

架空の投資話を持ちかけ

 その結果、同社の制度や保険業務に関連した金銭の詐取が、3人の元社員について判明した。在職中の17~25年に計8人の顧客から計約6千万円をだまし取っていたという。

 このうち熊本支社の20代の元社員は21~25年、「プルデンシャルの社員しか買えない株があり、絶対利益が出て元金は保証するからお金を預けてくれないか」と勧誘し、3人から約720万円を詐取していた。

 東京・汐留支社の30代の元社員は17~23年、架空の投資話を持ちかけ、会社の申込書類も悪用して4人から約5300万円を受け取ったという。

 プルデンシャルの制度や保険業務とは関連がない手口による不適切な金銭受領も、106人の社員・元社員で発覚した。

 1991年以降、合計で498人の顧客に対し、暗号資産(仮想通貨)などへの投資やもうけ話を持ちかけて受け取った金銭を着服したり、金銭を借りて返さなかったりしていた。在職中や退職後に計約30億8千万円を受け取り、うち約22億9千万円が顧客に返金されていないという。

「自分は資産運用の専門家」とかたる

 具体的には、「自分は資産運…

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この記事を書いた人
柴田秀並
経済部|金融担当
専門・関心分野
金融、保険、資産運用
伊沢健司
経済部|金融担当
専門・関心分野
金融、原発・エネルギー政策、半導体