2025-26シーズンの広島の特徴は高い得点力だ。1月4日時点で平均得点(PPG)は85.3点、Bリーグ1部(B1)26チーム中4位。チームのトップスコアラーは#8 クリストファー・スミスの19.1点で、B1全体でも5位につける。広島の「得点力」を深掘りし、選手の特徴をスタッツの数値を基に分析した。(デジタルチーム・広重久美子)
※この記事は分析の過程、一部の記事作成で生成AIを活用しています
※チーム内順位は全選手が対象
※リーグ順位は、B1リーグ戦の85%以上出場の選手が対象
<チーム>
■3ポイントシュート多めの高得点型 量で勝負
【平均得点(PPG)】
| 項目 | 広島 | リーグ順位 | リーグ平均値 | リーグ最大値 |
|---|---|---|---|---|
| PPG (平均得点) | 85.3点 | 4位 | 80.6点 | 94.1点 |
【3ポイントシュート】
| 項目 | 広島 | リーグ順位 | リーグ平均値 | リーグ最大値 |
|---|---|---|---|---|
| 3FGMPG (平均成功数) | 10.7本 | 4位タイ | 9.4本 | 13.6本 |
| 3FGAPG (平均試投数) | 31.2本 | 3位 | 28本 | 35本 |
| 3FG% (成功率) | 34.3% | 8位 | 33.5% | 39.2% |
| %FGA3PT (試投割合) | 46.9% | - | 42.8% | 53.1% |
| %PTS3PT (得点割合) | 37.6% | - | 35.0% | 43.5% |
広島は3ポイントシュートを主軸に据えた高得点型のオフェンスチームである。最大の特徴は、3ポイントシュートの試投数の多さにある。1試合平均 31.2本 を放ちリーグ3位の数字だ。また、全シュート試投のうち 46.9%と半分近くを3ポイントシュートが占め、リーグ平均(42.8%)を大きく上回っている。
3ポイントシュート成功率34.3%は低い数字ではないが、リーグトップクラスというわけでもない。しかし、試投数が多いため、成功数は10.7本でリーグ4位タイ。「確実に入るシュートだけを打つ」のではなく、「チャンスがあれば積極的に3ポイントシュートを打つ」姿勢が見てとれる。
【2ポイントシュート】
| 項目 | 広島 | リーグ順位 | リーグ平均値 | リーグ最大値 |
|---|---|---|---|---|
| 2FGMPG (平均成功数) | 19.6本 | 14位 | 19.9本 | 24.9本 |
| 2FGAPG (平均試投数) | 35.3本 | 19位タイ | 37.6本 | 45.3本 |
| 2FG% (成功率) | 55.4% | 7位 | 53.1% | 59.7% |
| %FGA2PT (試投割合) | 53.1% | - | 57.3% | 67.1% |
| %PTS2PT (得点割合) | 45.9% | - | 49.4% | 56.9% |
一方の2ポイントシュートは堅実だ。試投数は少なめで、平均35.3本はリーグ平均の37.6本を下回る。成功率は55.4%で、リーグ平均53.1%を上回る。無理せず、確実なシュートセレクションをしているようだ。
■シュート比率から見るチーム構成
#23 コフィ・コーバーンという「絶対的なインサイドの核」を1人置き、その周囲を3ポイントシュート成功率の高い選手で囲む構成となっている。これにより、相手ディフェンスに対し「中を固めれば外から打たれ、外に広がれば中でやられる」という意識を与えているようだ。
<選手>
■チーム内の選手得点比率
【広島のチーム内得点比率トップ5】
| 順位 | 名前 | チーム内得点比率(%) |
|---|---|---|
| 1 | クリストファー・スミス | 22.4 |
| 2 | ドウェイン・エバンス | 18.3 |
| 3 | コフィ・コーバーン | 17.8 |
| 4 | メイヨ ニック | 13.2 |
| 5 | 三谷 桂司朗 | 7.2 |
【広島のチーム内得点ランキングトップ5】
| 順位 | 名前 | PPG=平均得点(点) |
|---|---|---|
| 1 | クリストファー・スミス | 19.1 |
| 2 | コフィ・コーバーン | 16.9 |
| 3 | ドウェイン・エバンス | 15.6 |
| 4 | メイヨ ニック | 11.2 |
| 5 | 三谷 桂司朗 | 6.1 |
| 5 | 佐藤 涼成 | 6.1 |
広島の得点は、#8 クリストファー・スミス、#13 ドウェイン・エバンス、#23 コフィ・コーバーンの3人で計58.4%を占める。#24 メイヨ ニック、#34 三谷桂司朗と続き、比率上位5人で78.8%に達する。
得点ランキングも#8 クリストファー・スミスがチームトップだ。
■3ポイントシュート型 or 2ポイントシュート型
シュート構成の割合をピックアップすると、それぞれの3ポイントシュートと2ポイントシュートの比重が分かり、選手のスタイルが見えてくる。
【各選手のシュート割合】※%FGA2PT=2ポイントシュート、%FGA3PT=3ポイントシュート
| 名前 | %FGA2PT(%) | %FGA3PT(%) |
|---|---|---|
| コフィ・コーバーン | 100 | 0 |
| ドウェイン・エバンス | 70 | 30 |
| 伊藤 達哉 | 65.8 | 34.2 |
| 市川 真人 | 60 | 40 |
| 寺嶋 良 | 57.1 | 42.9 |
| メイヨ ニック | 46.4 | 53.6 |
| ロバーツ ケイン | 46.2 | 53.8 |
| クリストファー・スミス | 42.4 | 57.6 |
| 佐藤 涼成 | 32.8 | 67.2 |
| 三谷 桂司朗 | 29.4 | 70.6 |
| 渡部 琉 | 28.6 | 71.4 |
| 上澤 俊喜 | 19.6 | 80.4 |
| 山崎 稜 | 14.7 | 85.3 |
| 晴山 ケビン | 13.9 | 86.1 |
シュート構成の割合に基づき、選手を3つのタイプに分類してみると…。
【インサイド特化型】#23 コフィ・コーバーン
シュート試投数のうち、2ポイントシュートが100%で、3ポイントシュートは0%。ペイントエリア内での勝負に徹している。インサイドでの存在が相手ディフェンスを収縮させ、アウトサイドのスペースを生み出している。
【3ポイントシュートスペシャリスト】#32 晴山ケビン、#30 山崎稜、#10 上澤俊喜、#21 渡部琉、#34 三谷桂司朗 、#88 佐藤涼成
シュートの60%以上が3ポイントシュートが占める。特に#32 晴山ケビン、#30 山崎稜、#10 上澤俊喜はシュートの80%以上が3ポイントシュート。インサイドで#23 コフィ・コーバーンらが作ったスペースを生かす「キャッチ&シュート」の役割が徹底されていることがうかがえる。
【バランス・オールラウンド型】#8 クリストファー・スミス、#24 メイヨ ニック、#13 ドウェイン・エバンス、#3 伊藤達哉
3ポイントシュートと2ポイントシュートの割合が近く、中でも、#8 クリストファー・スミスと#24 メイヨ ニックは、どちらかというと3ポイントシュートの割合が過半数を超える「アウトサイド中心のスコアラー」だ。
#13 ドウェイン・エバンスと#3 伊藤達哉はドライブやミドルレンジを主戦場としつつ、隙あれば3ポイントシュートも狙う傾向が強い。
■3ポイントシュートが得意な選手は
【3ポイントシュート成功率(3FG%)チーム内トップ5】
| 順位 | 名前 | 3FG%(%) |
|---|---|---|
| 1 | メイヨ ニック | 42.9 |
| 2 | クリストファー・スミス | 38.2 |
| 3 | 渡部 琉 | 37.1 |
| 4 | 上澤 俊喜 | 35.6 |
| 5 | 伊藤 達哉 | 33.3 |
| 5 | ロバーツ ケイン | 33.3 |
【3ポイントシュート平均成功数(3FGMPG)チーム内トップ5】
| 順位 | 名前 | 3FGMPG(本) |
|---|---|---|
| 1 | クリストファー・スミス | 2.7 |
| 2 | メイヨ ニック | 2 |
| 3 | 三谷 桂司朗 | 1.3 |
| 4 | 佐藤 涼成 | 1.2 |
| 5 | ドウェイン・エバンス | 1.1 |
| 5 | 渡部 琉 | 1.1 |
【3ポイントシュート平均試投数(3FGAPG)チーム内トップ5】
| 順位 | 名前 | 3FGAPG(本) |
|---|---|---|
| 1 | クリストファー・スミス | 7.1 |
| 2 | メイヨ ニック | 4.7 |
| 3 | 三谷 桂司朗 | 4.2 |
| 4 | ドウェイン・エバンス | 3.6 |
| 4 | 佐藤 涼成 | 3.6 |
チーム内で3ポイントシュート成功率(3FG%)が最も高いのは、#24 メイヨ ニックで、42.9%の高確率。B1全体でも6位タイに位置する。#8 クリストファー・スミスの38.2%、#21 渡部 琉 37.1%、#10 上澤俊喜35.6%と続く。
■得点比率上位5人の特徴
【#8 クリストファー・スミス】
平均得点 (PPG):19.1点(チーム1位 / リーグ5位)
3Pシュート試投割合 (%FGA3PT):57.6%
2Pシュート試投割合 (%FGA2PT):42.4%
3Pシュート成功率 (3FG%):38.2%(チーム2位)
2Pシュート成功率 (2FG%):62.2%(チーム1位)
チーム内だけでなく、B1全体でも得点ランキング5位に入る頼れる点取り屋である。 シュート試投の約6割が3ポイントシュートというコートの外側や45度の位置から攻撃を仕掛ける選手だが、特筆すべきは2ポイントシュート成功率 (2FG%)62.2%という高さだ。 被ファウル数 (FDPG) が5.1でB1全体で8位と多く、相手の激しいマークを受けながらもフリースローを獲得。内外どこからでも得点できる、リーグ屈指のスコアラーである。
【#23 コフィ・コーバーン】
平均得点 (PPG):16.9点(チーム2位)
3Pシュート試投割合 (%FGA3PT):0%
2Pシュート試投割合 (%FGA2PT):100%
3Pシュート成功率 (3FG%):0%
2Pシュート成功率 (2FG%):60.5%(チーム2位)
ゴール下を力で圧倒し、支配する選手である。 3ポイントシュートは打たず、全てのプレーをゴール近辺で完結させるスタイルだ。外したシュートをねじ込む力強さは相手にとって脅威である。広島のインサイド攻撃の大黒柱として、他を寄せ付けない圧倒的な存在感を示している。
【#13 ドウェイン・エバンス】
平均得点 (PPG):15.6点(チーム3位)
3Pシュート試投割合 (%FGA3PT):30.0%
2Pシュート試投割合 (%FGA2PT):70.0%
3Pシュート成功率 (3FG%):29.9%(チーム9位)
2Pシュート成功率 (2FG%):54.8%(チーム4位)
シュートの7割が2ポイントエリアからの試投で、ドリブルで鋭く相手守備の間を切り裂くようにゴールへ向かうプレースタイルのプレイヤーだ。 リーグ4位の被ファウル数 (FDPG) 5.7が示すように、果敢なアタックで相手ディフェンスを崩し、フリースローを得る能力に長けている。平均得点(PPG)15.6点はチーム3位だが、自ら得点するだけでなく、ドライブで守備を引きつけて味方を生かすゲームメイクの役割も担う、オフェンスの潤滑油である。
【#24 メイヨ ニック】
平均得点 (PPG):11.2点(チーム4位)
3Pシュート試投割合 (%FGA3PT):53.6%
2Pシュート試投割合 (%FGA2PT):46.4%
3Pシュート成功率 (3FG%):42.9%(チーム1位 / リーグ6位タイ)
2Pシュート成功率 (2FG%):49.6%(チーム7位)
ビッグマンでありながらシュートの過半数を3ポイントが占める「ストレッチ・フォー」である。インサイドのポジションだが、外に広がってシュートを打つことで攻撃スペースを広げる。 得点力はチーム内4位だが、3ポイントシュート成功率(3FG%)42.9%はリーグ全体でも6位タイという数字を記録している。#23 コフィ・コーバーンを止めるために相手守備がゴール下に収縮すると、外で待つ#24 メイヨ ニックが高確率で射抜く。このインサイドの大黒柱と、高精度な飛び道具の連携が、チームオフェンスの効率を高める要因となっている。
【#34 三谷 桂司朗】
平均得点 (PPG):6.1点(チーム5位タイ)
3Pシュート試投割合 (%FGA3PT):70.6%
2Pシュート試投割合 (%FGA2PT):29.4%
3Pシュート成功率 (3FG%):30.4%(チーム8位)
2Pシュート成功率 (2FG%):53.8%(チーム5位)
日本人選手として唯一トップ5に入った。シュートの7割以上が3ポイントというアウトサイド特化型で、コーナーなどでパスを待ち、スペースを広げる役割も果たしている。 平均得点(PPG)は6.1点だが、少ない試投数の中で2ポイントシュート成功率(2FG%)53.8%と高い決定力を残している。外国籍選手の強力なインサイド攻撃を生かすため、外からの脅威であり続けることが求められる選手である。

