悪人は、生まれたときから悪人なのです――。ある日、中学校の教室で、生徒が同級生を刃物で刺す事件が発生。現場に駆けつけた新人刑事・青田と、先輩刑事の大高は、血まみれで立ち尽くす少年と、倒れた児童を目の当たりにする。調査が進む中、被害児童が女子生徒に陰湿ないじめを繰り返していた事実が明らかに。捜査が打ち切られそうになる中、納得できない青田は独断で児童相談所へ向かい、加害児童に接触する。そこで彼が微笑みながら差し出したのは、一冊の道徳の教科書だった――「これ、いいでしょ。教祖様がくれたの」。新興宗教〈清廉教〉と、“セイレン様”と呼ばれる教祖の影が、静かに社会へと浸透していく――。本格サイコホラーサスペンス、開幕。