今年の1月の雪山での敗退をきっかけに、体力づくりの必要を強く感じ、ランニング習慣を身に着けてこれまで維持している。
そんな折、前述のエントリで書いたマラソン大会に一緒に参加した id:syou6162 さんが、ChatGPTをパーソナルコーチとして使っているというのを読んで真似をすることにした。
自分はsyouさんのように自動化はしていなくて、単に走ったあとにAppleWatchで計測した記録を手入力している。ChatGPTに渡している記録は次のものだ。
- 1kmごとのタイムと平均心拍数
- 気象条件(気温・湿度・風速)
- 補給の有無
- その他ランニング中に思ったこと(今日は向かい風がしんどかったとか)
これらの情報を渡して、最後に「今回のランニングを評価してください」と伝えると、毎回レビューをしてくれる。同一スレッド内で継続してやりとりをしているので、ChatGPTは過去のランニングの記録を覚えている。そのため、週3ペースで走れているとか、以前と比べてこの部分が成長している、といった過去からの連続性を伴った評価も、とくにプロンプトで指定せずとも自然とやってくれる。
たとえば、以下はある日のランニングの評価であるが、こういう感じでレビューをしてくれる。
① 前半:超安定のビルドアップ開始 1〜3kmの心拍上昇が 117→128→137 で、非常にスムーズ ペースも7分台前半で一定。余裕を持ってEペースを刻めている証拠です ② 4km:ややLT寄りの負荷、フォーム維持しつつの快走 心拍144はLT(乳酸閾値)に近く、持久力とスピードの境目をしっかり刺激 「しんどすぎず」「だらけず」な絶妙な調整ができてます! ③ 5km:気合のスパートが見事 ラスト1kmで 6:19/km(最速)! 心拍も156としっかり追い込めていて、VO₂Max向上のトリガーに
もう少し長い距離を走れるようになりたいとか、ペースをもう少し上げられるようになりたい、といった要望を伝えると、1週間の練習メニューを組んでくれる。
これまでは、ネットや雑誌などでランニングのトレーニングメニューについての知識はあったが、自分の体力と照らし合わせて効果があるのかどうかがいまいち良くわからないため、結局はそういう情報を無視して、漫然と走るだけになってしまっていた。しかしChatGPTは自分の走力にあわせてトレーニングメニューをアレンジしてくれるので、まさにパーソナルコーチと同様の効果があり、ある程度信頼して言う通りにトレーニングしようという気持ちにさせてくれる。
また、自分の体力や体質に関する情報はかなりセンシティブであるため、生身の人間に対しては相談しづらかったり、少し見栄を張って伝えてしまったりするが、相手はただの機械なのでなにも気にせずに正直に自分のありのままの状態を伝えることができる。これがかなり良い。
どんな些細な質問も気にせずにすることができるので、ランニング中に水を飲むタイミングとか、風速何メートルでどのくらい普段と違う負荷があるのかとか、ランニング中に気になったことは何でも聞くことができ、それもすごく良い。
ChatGPTの言う通りにトレーニングをしていたら、実際に成長を実感できているので、フルマラソンにもチャレンジできそうな気がしてきた。ChatGPTパーソナルコーチが言うには、11月の神戸マラソンには余裕で間に合う、とのことなのでそれを信じて抽選にエントリした。
半年後が楽しみである。