瀬戸芸に毎回出品しているアーティストの王文志(ワン・ウェンチー)さんと、小豆島の建設会社、矢田建設の矢田常寿社長 3年に1度、瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台に展開されている瀬戸内国際芸術祭。毎回、大小さまざまな現代アート作品が制作されていますが、その多くは島の企業や住民のサポートのもと完成していることを知っていますか? まさに縁の下の力持ち。アート制作を支える島の企業に、制作の裏側を取材しました。 完成すると見えない基礎を作る 話を聞いたのは、矢田建設の矢田常寿社長。2022年の瀬戸芸で制作をサポートした作品は主に、中山地区の「ゼロ」(王文志)と、神浦地区の「ダイダラウルトラボウ」(伊東敏光 広島市立大学芸術学部有志)です。ともに高さ約10mにもなる大型の作品。まずは王文志さんの作品について話を聞きました。 王さんの作品「ゼロ」。約4000本の竹を編んで作った作品です
