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2019年8月15日のブックマーク (2件)

  • ルビにもルールがある ~文字組版の基本(後半)~

    文字組版の基、後半は「ルビ」をとりあげます。ルビとはみなさんご存じのとおり、漢字の右側(縦組みの場合)に小さい文字で記載される振り仮名のことを指します。 では、「ルビ」という言葉はどこからきたのでしょうか。 宝石の”Ruby”が語源です 19世紀後半のイギリスでは活字の大きさごとに宝石の名前が割り振られていたそうです。 例えば…… 4.5ポイント:ダイヤモンド5ポイント:パール5.5ポイント:ルビー6.5ポイント:エメラルド これが日に輸入され、5.5ポイントに近い大きさの七号活字(5.25ポイント、8級)を「ルビ活字」とよび、振り仮名自体を「ルビ」と呼ぶようになったようです。七号活字は明治時代の新聞活字で振り仮名として利用されていたものです。同じ「ルビー」でも、アメリカでは3.5ポイントを表しているのだとか。 もしもアメリカから活字名が輸入されていたら、現在のルビは「瑪瑙(agate

    ルビにもルールがある ~文字組版の基本(後半)~
  • 禁則処理とは何か ~文字組版の基本(前半)~

    前半・後半の二回にわけてとりあげる、日語文字組版の基。前半は「禁則処理」について扱ってみたいと思います。 禁則処理については、Wikipediaに明快な定義がなされています。 禁則処理(きんそくしょり)とは、特に日語の文書作成・組版において、「約物などが行頭・行末などにあってはならない」などとされる禁止事項、または、それらを回避するために、字詰めや文の長さを調整したりすること。 「約物」とはもともと印刷用語で、句読点・疑問符・括弧類などの記号を指す言葉です。 印刷会社によっては括弧を「パーレン」、!を「雨だれ」、?を「耳だれ」などと呼んでいたりしますね。 禁則処理については、出版社ごとにハウスルールがあります。そのため、ここでご紹介するのはあくまでも一般的な処理であることを最初にお断りしておきます。 禁則いろいろ 禁則1:行頭禁則文字 行の頭にきてはいけない文字は以下のとおり。 終わ

    禁則処理とは何か ~文字組版の基本(前半)~