製品ごとに、同時接続数が1、8、16、32、64のそれぞれの場合で端末ごとの通信性能を測定した。同時接続数が増えると性能に明確な差が生じている。 製品ごとに際立つ特徴 個別の製品の結果を見てみよう。まず、シスコシステムズの「Aironet 3702e」である。高価な製品だが、それに見合う性能を備えているのがわかる。1台接続時の最高速度が目立って高いわけではないが、64台の端末を接続しても、500Mビット/秒を超えている。これまで紹介した汎用のチップではなく、独自アーキテクチャーの無線LANチップを採用し、企業での使用に耐える製品になっている。 最高速度が秀でているのがアスーステックのRT-AC88Uだ。端末台数が少ない場合に快適に利用できるように設計されているのがわかる。一方、多数の端末を接続すると、性能の低下が激しい。 さらに、通信の方向を加味して通信速度を分析すると、同時接続が4台程度
