今、マスコミ等で事件報道に関連して、「総会屋」という言葉が盛んに使用されていますが、そもそもこの総会屋という呼称は、法律用語でも経済用語でもなく、古くから使われているいわゆる通俗語です。 それでは総会屋とは何かということですが、一般的には、その意義を株主総会との関連において理解されており、「株主総会に関連して活動し、企業から不正な利益を得ている者」を指しています。 企業の側においては、これらを「特殊株主」とも呼んでいます。 ちなみに、過去の裁判例の中で総会屋の意義について触れているものを挙げてみますと、「総会屋とは、株主として株主総会に出席資格を有することを利用し、総会の議事進行に関し、会社が金をくれれば会社に協力し、会社が金をくれなければ会社を攻撃するという行動に出ることにより、会社から株主配当金以外の金員を収得している者をいう。」、「総会屋とは、諸会社の若干の株式を所有して、その会社の