北京市中心部の「中国ジャスミン革命」の呼びかけ場所が、工事用の鉄柵で囲われた=古谷写す 【北京=古谷浩一】中国の民主化を求める「中国茉莉花(ジャスミン)革命」のデモの呼びかけ場所である北京市中心部の繁華街、王府井で路面の補修工事が始まった。20日の呼びかけの際には見物人を含め千人以上が集まり、27日にもデモが呼びかけられている場所だ。当局による事実上の封鎖措置との見方も出ている。 連日、観光客らでにぎわう歩行者天国。その路上の中央に鉄柵が張り巡らされ、歩行者はその両側を通る形に。「路面陥没による緊急工事」との張り紙が出ているが、工事主体などは不明。作業員は「何も知らない」と語った。 中国では昨年、獄中の民主活動家、劉暁波(リウ・シャオポー)氏のノーベル平和賞受賞が決まった後にも、北京市内に住む妻の劉霞さんの自宅前で突然、工事が始まり、事実上、報道陣が排除されたことがあった。