大阪・関西万博の喧騒の陰で、裏社会ではIR開業後に待ち受ける巨大利権の争奪戦が起きている!?建設業界、民泊ビジネス、闇金、歓楽街……万博で動く莫大な“カネ”の争奪戦に迫った。 開催地域を中心に、莫大な経済効果を生み出すことが約束されている大阪・関西万博。裏社会の人間たちもその利益を得るため躍起になっている。 関西系大手暴力団の元組員A(50代)は語る。 「大阪万博誘致が決まった’18年当時、ヤクザたちは“これは稼ぎ時だ”と色めき立った。フロント企業や協力者の社長、詐欺師などを集めて、ビジネスのアイデアを出させていた組織も少なくなかった。会場周辺の土地の地上げ、雑居ビルの不正取得、偽グッズ製造、民泊物件の確保──とにかく盛り上がっていたね。でも、その後コロナ禍で世間は万博どころではなくなり、ヤクザたちのテンションも急速に下がっていった」 当然、大阪府警もこの動きを見逃していたわけではない。昨
