総額は前年度比約1兆3700億円増の約36兆6000億円と8年連続で過去最高を更新し、伸び率(3・9%)も過去と比較できる01年度以降で最高となった。75歳以上の人にかかる医療費が約6600億円増え、全体の増加額の半分近くを占めた。 医療費の増加は、高齢者が増えたほか、医療技術や機器が高度化したことが大きい。民主党政権が10年度予算で、医療機関に支払われる診療報酬を10年ぶりに引き上げたことも一因だ。 国民1人当たりの医療費は前年度より約1万円多い約28万7000円だった。年代別で見ると、70歳未満は約17万4000円だったが、70歳以上では約79万3000円に上昇した。75歳以上は約90万1000円にはね上がっている。