食虫植物の仲間にウツボカズラという種類があります。 どんな植物かというと、東南アジアを中心に生えるつる性の植物で、葉の先端が袋状になり、袋の中に消化液を溜めて、誘われて来て消化液の中に落ちた虫を捕まえて消化します。 虫を溶かしてしまうこの消化液は酸性です。 倉田薫子さん・矢ケ部重隆さんの「Nepenthes rajahにおける消化液のpH特性」によると、ウツボカズラの仲間のラヤは蓋の開いていない袋でpH4.6の酸性を示したそうです。 ウツボカズラの消化液にはさまざまな消化酵素が含まれ、ウツボカズラ特有のプロテアーゼ「ネペンテシン」が確認されています。 ウツボカズラの消化液は飲めるの? ウツボカズラの袋を捕虫袋といいます。 捕虫袋はついたばかりの時は蓋がしまっているのですが、成熟するに従って捕虫袋が徐々に大きくなり、中に消化液が溜まり、袋の形がしっかりとし、蓋が開いて、虫を捕まえられる状態に
