米アップルは、自社製デバイスと接続して使用する拡張現実(AR)グラスの開発プロジェクトを中止した。事情に詳しい関係者が明らかにした。一般消費者にアピールするヘッドセットを市場に投入しようとする同社の取り組みは後退を余儀なくされた。 関係者によれば、アップルは今週に入って同プロジェクトを終了した。開発されていたのは、通常の眼鏡のような外見だが、ディスプレーが内蔵され、デスクトップPC「Mac(マック)」と接続して使うことを想定したARグラスだったという。非公開情報であることを理由に関係者は匿名で語った。アップルの担当者はコメントを差し控えた。 アップルが市場投入した複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro(ビジョン・プロ)」は、3499ドル(約54万3000円)という高額な価格設定もあって消費者の間でブームを起こすまでには至っていない。一般ユーザー受けするデバイスを生み出すための取
