Beanの日記

徒然日記

「老後の年表」

「老後の年表」

50歳から80歳までだいたい2歳きざみで、その後は82歳、90歳、100歳でどういことが起きるかが書かれている。母を見ていると、まぁ、その通りかなと思う。

日本人なら『DIE WITH ZERO』とあわせて読むのがおススメ。

 

制度や事情は変わるので、この本のとおりと言うわけにはいかないと思うが、筆者が書いている通り、イメージがあるのとないのでは心構えが違ってくる。

というのも、年齢が上がって来るとそういうのを追いかけて理解するのが億劫になると思う。若い時に少しでも頭に入れて理解しておけば、スムーズだと思う。年齢をとると気軽に話をできる人が減って来るし。

70歳が嵐の前の静けさというのは本当にそうだと思う。令和4年のデータで、健康寿命が男性72.57歳、⼥性75.45歳となっている。70歳なんて、すぐだよぉ!(泣)

子と近くに住むのが良いというのは、本当にそうだと思う。一昔前は年齢をとってから生活環境が変わるのはよくないと言われたこともあるけれど(なじめなくてヒッキーになる)、そこは人によって違うだろうと思う。お金の事情が許すなら、子供を追いかけて適度な距離に引越しをするのもありだと思う。楽しそうだ(笑)。

 

 

以下は備忘。

 

【それぞれの年齢で気になること(私視点)】

年金受給の開始68歳がベスト

 年金は原則65歳から受給ですが、60歳から70歳の間で、いつ受給を開始するのか自分の意志で選べるのです。(中略)

 受給開始時期を1カ月先延ばしにするごとに、年金額が0.7%増えます。最大70歳まで延ばせば、年金受給額は42%もアップするのです。これは亡くなるまで、永久に続きます。(中略)

 2022年4月からは、75歳まで先延ばしが可能に。年金受給額は1年あたり84%の増額です。

 私のお勧めは、ずばり68歳からの年金受給。

 

70歳は嵐の前の静けさ

多くの人が年金生活になる。体調は悪くないため、高齢者と言う言葉にまだ慣れない年齢かもしれないが、これから一気に医療費と介護費がかかる嵐の前の静けさ。

 

子供の家の近くに住むのが理想

 夫婦二人だけ、もしくは一人暮らしをしつつ、住む場所は子供の家の近くが理想。適度な距離感を保つことが、老後生活でストレスを極力減らしつつも、介護対策も見据えられる。

 夫婦二人の家は大きい必要はない。それよりも利便性重視。駅近50㎡程度のコンパクトマンションがおススメ。ただし、夫婦各自で1部屋ずつ持つことがポイント(質のいい睡眠が老化防止として最高の薬となる)

 

80歳は認知症の発症が高まる

 80歳を超えると24.4%、85歳を超えると55.5%が認知症

 

90歳まで生きるけど、寝たきりリスクが高くなる

 女性の2人に1人は90歳まで長生きする。認知症の割合は運分以上。更に寝たきりリスクが高まる。

 

・100歳まで生きる?

 現時点での日本の中学生(13歳)は、二人に一人は107歳まで生きるというデータがある

 以前までは、長寿になる原因として生活習慣の占める割合は、65~75%と考えられていた。しかし最新の研究では、生活習慣の割合は90%以上に増えた。ということは、生活習慣によって100歳まで生きられる可能性が高い

 

 

【その他】

N-Nose(エヌノーズ)検査

体長わずか1ミリ程度の線虫を用いた、尿によるがんのリスク診断。線虫は犬の1.5倍の嗅覚を持ち、わずか1滴の尿でがん罹患者と健常者の尿の臭いをかぎ分けられる。線虫の動きで、がんのリスクを診断する。

保険外適用で9800円と画期的な検査ですが、実施している医療機関はごく少数。ただし、がんのリスクを評価する検査であって、がんを診断する検査ではない。

 

電話による勧誘や詐欺対策

自動通話録音機を使うのがよい。各自治体が65歳以上に無料で貸し出しをしている。自動通話録音機に電話がかかってくると、「この電話の内容は、防犯のために録音されています」とメッセージが流れ、通話内容を自動で録音する。貸出窓口は住んでいる役所、警察署、地域包括支援センターなど。

 

 

 

 

 

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 4」

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 4」

これまで貼られた伏線を一気に回収して盛りだくさんだった。残すは本題のみになった(と思う)。
今回はアナベスの冒険だったはずだけど、これまでのどの巻よりも存在感がなかった。随所でフォーカスがあたるが、本人が沈黙を守り続けるので印象に残りづらかった。きっと次の最終巻で回収されると思う。楽しみ!

 

「漫才過剰考察」

「漫才過剰考察」

のめり込めるものを仕事にできた人は幸せだと思った。

殆どTVを見ないしM1も見たことがないからM1の話はよくわからなかったけど、くるまさんの熱量は伝わった。

対談相手の粗品さんはWebニュースで時々名前を見るから顔と名前が一致する。何回かに一回はクリックして内容を読むから少しはわかる。

 

「暗号の子」

「暗号の子」

8話入っている。

初めて読む作家さん。AIをはじめ、比較的新しいIT技術を背景にした近未来を感じさせる作品が多かった。今後十分に起こり得る話だと思う。ITの技術用語に馴染みがないと読み進めるのが辛いと思う。

一方で、画期的なサービスを開発した人が自殺した(する)という設定で書かれている作品が多く、安易だと思った。ITエンジニアは病んでいる、変わっている人が多いというのが世間の見方なのかなぁと思った。

最後の話、『ペイル・ブルー・ドット』は希望が持てる話で救われた。

 

 

【メモ】

最後の話、『ペイル・ブルー・ドット』で陽太が発した言葉。

「何を知らないかを知るのは、知ることよりも面白いのかもね。」

 

 

 

 

 

 

「私とは何か」

「私とは何か」

わかりやすく読みやすかった。

筆者の作品を読み解くための解説集っぽかった。夏目漱石のような偉人級の作家にはこういった書がたくさんでているが、それを自分で書いちゃうところが面白いと思った。

 

筆者は、人間は対人関係ごとにいろいろな自分を持っているとし、それら1つ1つを「分人」と定義している。分人化する相手は人以外の本や音楽などもあり得ると言う。

人は複数の「分人」をもつ。「分人」ごとの比率は一定ではなく、自分への影響が強い人(あるいは影響を強く受けたいと思う人)の「分人」の比率は高くなる。勿論、変化する。

更に、「分人」はお互いに影響しあう。それは意識的な場合もあれば無意識な場合もある。そして、自分の持っている「分人」が形成するのが個性だと言う。10年前の私と今の私が違うのは、持っている「分人」が違うからということになる。

 

dividualism.k-hirano.com

 

 

【印象に残った記述と感想 など】

 私たちは、尊敬する人の中に、自分のためだけの人格を認めると、うれしくなる。他の人とは違った接し方をしてくれることに甚く(いたく)感動するものだ。

 ロボットと人間の最大の違いは、ロボットはーーー今のところーーー分人化できない点である。もし、相手次第で性格まで変わるロボットが登場すれば、私たちはそれを、より人間に近いと感じるだろう。

 

前半は同意。後半のロボットの話はどうなんだろう。ロボットのくせに!と思うのではないか。そもそも、人間がやっていることを見て人付き合いを学習するロボット(AI)はできるんだろうか。

そうか、そういうロボットが求められる時代になれば、「ロボットのくせに!」は問題発言になるだろう。

 

 

 引きこもりには、対人関係を遮断することで、「消したい分人」を消滅させる一面がある。実際、後に触れるように、出家は、社会的な分人を抹消して、宗教的分人のみを生きるために必要な手続きだ。

 しかし、いったん引きこもってしまうと、新しい他者との出会いがなくなり、今抱えている他者との分人も更新の機会を失ってしまう。そのため、ただ過去の分人しか生きられなくなり、「変わる」ということがますます難しくなる。

 

唸る。辻褄があう。

 

 

 愛とは、「その人といるときの自分の分人が好き」という状態のことである。つまり、前章の最後に述べた、他者を経由した自己肯定の状態である。

 なぜ人は、ある人とは長く一緒にいたいと願い、別の人とはあまり会いたくないと思うのだろう?相手が好きだったり、嫌いだったりするからか?それもあるだろう。しかし、実際は、その相手といるときの自分(=分人)が好きか、嫌いか、と言うことが大きい。

 

今付き合っている相手が、本当に好きなのかどうか、わからなくなった時には、逆にこう考えてみるべきである。その人と一緒にいるときの自分が好きかどうか?それで自ずと答えは出るだろう。

 

「その人と一緒にいるときの自分が好きかどうか」という話は聞いたことがあるように思う。間違ってはいないと思うけれど、「相手が好きかどうか」という話を「自分が好きかどうか」に置き換えるところにモヤモヤしていた。でも、「分人」の定義から積み上げていくとうまく説明がつく。唸る。

 

 

なめたけ

買っても高くないけれど、家で作ったら添加物なしのものができます。

栗原はるみさんのレシピです。

 

www.yutori.co.jp

 

【材料】

えのきだけ 2束(400g)

A 薄口しょうゆ 大さじ2

しょうゆ 大さじ1

みりん 大さじ1

 

【作り方】

(1) えのきだけは石づきを取り除いて、食べやすい長さに切って洗う。

(2) 鍋にAの調味料を合わせて火にかけ、煮立ったら(1)のえのきだけを入れる。混ぜながら煮て全体がしんなりとしたら火をとめる。

「「普通」につけるくすり」

「「普通」につけるくすり」

 

『嫌われる勇気』ほどのインパクトはなかったが、【印象に残った記述】を読み返すといいこと書いていると思った。

 

 

【印象に残った記述と感想】

・自分ができることをやって、自分ができることを増やしていく

「何でも自分でやり遂げようと思わなくていい、必要な時は援助を求めていいと思う」

 

・褒めることの弊害

ほめることは子育てや教育で有用だと考える人は多いですが、ほめることの弊害を知っておかなければなりません。親に注目されるために勉強するのも、親を困らせるために勉強しなかったり、他の問題行動をとったりするのも、どちらも親に注目され特別であろうとしてすることです。

 

 

・承認欲求から卒業することの大切さ

指示され、褒められている間は、前に進むことができた。しかし、自分で努力するときがやってくると、勇気は衰え、退却する」(『人生の意味の心理学』)

 

他の人と同じでないために、他の人と違うことや特別であることをことさらアピールする必要はありません。(中略)目立つ人が必ずしも有能とは限りません

 アドラーは「自分に価値があると思えるときにだけ、勇気を持てる」と述べています。

 

私見ですが、未熟なうちは承認されることで自信が持てる、そして前に進めるで良いと思います。時期が来たら自分で自分の進む方向を決めて、他人の評価がなくても自分の考えて突き進んでいかなければならないと思います。

 

 

・夢や目的があることの大切さ

他の学生に優り、教師に認められたいと思っていても、他の学生に勝てず、教師の期待にもこたえられないと感じると勉強するのをやめてしまいます。しかし、本当に大切なのは、力をつけることだけです。教室で他の学生と一緒に学ぶと、どうしても自分と他者を比べてしまいますが、速く学ぶ人もいれば、ゆっくり学ぶ人もいるだけで、どちらか優れているとはいえません。

 

他人からの承認が得られない状況でもコツコツと努力を続けるのためには、自分の夢や目的が必要だと思います。

親や教師、上司もこのあたりは心得ておきたいところです(承認欲求が強い大人にならないように)。

 

 

・生き方を決めるのは自分

自分の人生は自分が生きるのですから、親や周囲の思惑や期待とは関係なく、どう生きるかを考えなければなりません、親を喜ばせるために親の期待する人生を歩むことも、親の注意を引くために親が困るようなことをすることも、どちらも意味はありません。他の人がどう思うかばかり考えないで、自分の行動や人生を自分の意思で決められなければなりません