美容師国家試験100
第40回美容師国家試験より引用
パーマ剤第1剤に使用されるアルカリ剤に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「アルカリ剤は毛髪を膨潤させる作用を持つが、pHが高いほど( A )なる。アンモニア水とモノエタノールアミンは、ともに( B )であるが、アンモニア水は( C )性が高く、モノエタノールアミンは( C )性がない。このため、第1剤の作用時間中に、アンモニア水は( C )によりアルカリ剤としての作用が徐々に弱まるが、モノエタノールアミンは持続する。」
(以下、AーBーCの順に)
① 小さく ー 強アルカリ剤 ー 凝集
→× 空欄Cに注目しますと、毛髪を膨潤させるために用いられるアルカリ剤ですが、その中でも効果的とされるのがアンモニア水です。このアンモニア水は時間の経過に伴って気体になって抜けていく揮発性をもつため、洗い残しの心配が無いというメリットがあります。
② 小さく ー 弱アルカリ剤 ー 揮発
→× 空欄Bは本来は判断ができません。強いとか弱いというのは基準となるものがない限り、主観性のある表現です。大学入試においてアンモニアは水酸化ナトリウムなどに比べるとはるかに電離度が低いため弱アルカリということになりますが、香粧品の領域に限っていえば「弱い」アルカリの扱いになるようです。
③ 大きく ー 強アルカリ剤 ー 揮発
→◯(正解) pHが高いほどアルカリ剤の効果が出ていることになるため膨潤してくることになります。
④ 大きく ー 弱アルカリ剤 ー 凝集
美容師国家試験解説99
第40回美容師国家試験より引用
次の高分子化合物のうち、動物から採取されるものはどれか。
① キトサン
→◯(正解)
キトサンは主にエビやカニなどの甲殻類に含まれている保湿性のある天然高分子化合物です。
② ポリビニルアルコール
→×
「ポリ」の文字が入っている物質は原則として合成高分子化合物になります。特にこのポリビニルアルコールは、パック剤を始め、スタイリング剤のセット力の決め手になる皮膜形成剤として幅広く香粧品に用いられています。
③ アラビアゴム
→×
大学入試の化学においては、ゴムといえば天然ゴムよりも合成ゴムの方が扱われやすいですが、美容の香粧品領域においてはゴムノキから取り出されるゴムの樹液についてのみ注目しているような感じですので、植物性の天然高分子化合物という扱いになります。
④ デンプン
→×
ジャガイモやサツマイモなどに多く含まれていることでお馴染みですね。もちろん天然っ高分子化合物に分類されます。
美容師国家試験解説98
ただいま宮崎はプロ野球キャンプの見物人でごった返しておりますが、久しぶりに更新させて頂きます。
第40回美容師国家試験より引用
界面活性剤に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せのうち、正しいものはどれか。
「界面活性剤の作用の一つに洗浄作用がある。この作用を示すものに石けんがあるが、これは( A )界面活性剤である。また、油性原料を溶解した油相 と水溶性原料を溶解した水相とを混合し、エマルジョンを形成させる作用を( B )といい、非イオン(ノニオン)界面活性剤がよく用いられる。その他、ヘアリンス剤に用いられ、毛髪に対して帯電防止効果がある界面活性剤として、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどの( C )アンモニウム塩が挙げられる。」
① A:陽イオン(カチオン) B:乳化 C:第一級
→× まず、石けんやシャンプーのように、洗浄効果を示す界面活性剤は陰イオン(アニオン)界面活性剤です。液性(酸性とかアルカリ性とか)によって電荷が変化する両性界面活性剤もベビーシャンプーなどに用いられ、一定の洗浄効果を示しますが、選択肢にそれが無いため検討不要です。次に、帯電防止効果を示す界面活性剤といえば陽イオン(カチオン)ですが、一般に第四級アンモニウム塩が用いられています。
② A:陽イオン(カチオン) B:可溶化 C:第四級
→× エマルジョンといえば水と油の分離が白濁を伴って解消された状態であり、このようになる変化を乳化とよびます。
③ A:陰イオン(アニオン) B;乳化 C:第四級
→◯(正解) ①および②の解説を踏まえるとこれが正しいことになります。
④ A:陰イオン(アニオン) B:可溶化 C:第一級
→× もともと界面活性剤は水に溶けない油分を水に溶けて馴染ませる作用を持っており、これが可溶化と呼ばれています。
美容師国家試験解説97
第40回美容師国家試験より引用
香粧品に配合される油性原料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① 高級アルコールは貴重な高級品のアルコールという意味である。
→×
高級というのは、分子中に含まれる炭素原子の数か多いという意味であり、希少性を表現しているものではありません。
② シリコーン油は水をはじく性質があり、スタイリング剤に配合される。
→⚪︎(正解)
シリコーン油は水をはじく撥水性をもつことから、スタイリング剤などによく用いられています。
③ 炭化水素は口紅には配合されるが、クリームには配合されない。
→×
炭化水素類の中には鉱物油に分類されるものもあり、そうした成分は非イオン界面活性剤などの存在下でクリームにも使用されています。
→×
脂肪酸と何らかの高級アルコールとの間で作られるエステルは油脂ではなくロウ類です。油脂の場合、必ずグリセリンがエステルに関与します。
美容師国家試験解説96
第40回美容師国家試験より引用
香粧品に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① ヒアルロン酸は、保湿性に富む高分子で、皮膚では作られない。
→✕
文の前半は正しいです。ヒアルロン酸は皮膚や軟骨、そして眼球などに含まれていることから、天然高分子化合物に分類されます。
② チオグリコール酸は、パーマ剤に配合される代表的な酸化剤である。
→✕
チオグリコール酸は、パーマ剤の第1剤の還元剤として効果的な成分です。毛髪内のシスチン結合を切断する効果をもちます。
③ パラフェニレンジアミンは、酸性染毛料に配合される染料である。
→✕
字面が似ているので混同されがちですが、酸性染毛料は化粧品に分類され、当該成分の配合はありません。パラフェニレンジアミンは酸化されることによって発色する染料中間体の1つであり、医薬部外品である酸化染毛剤に配合されます。
④ ポリビニルピロリドンは、皮膜を形成する合成高分子で、ヘアスタイリング剤に配合される。
→○(正解)
ポリビニルピロリドンは、アクリル樹脂アルカノールアミンと同様にスタイリング剤の皮膜形成剤として用いられています。この皮膜形成剤がどれだけ含まれているかによって、そのスタイリング剤のセット力が決まります。
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美容師国家試験解説95
第40回美容師国家試験より引用
香粧品の原料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
→⚪︎(正解)
パラフィン、ワセリン、スクワランなどは代表的な炭化水素類に分類されます。なお、スクワランは、サメの肝油に含まれるスクワレンに水素を用いて付加反応を行うことで得られます。
② ポリビニルピロリドン(PVP)はアミノ酸がペプチド結合て。繋がった構造をもつ。
→×
ペプチド結合とは、アミノ酸どうしで形成される結合様式です。多数のアミノ酸がペプチド結合でつなかって高分子化するとタンパク質になります。
③ 水性原料としてメタノールが使用される。
→×
これは絶対に選んではいけないやつです。国家試験においてメタノールを使わせたがる傾向がありますが、メタノールは劇薬につき、例外無しに使用不可です。
④ グリセリンは防腐剤として使用される。
→×
グリセリンは保湿剤として用いられる多価アルコールです。防腐剤としては、パラベンとも呼ばれるパラオキシ安息香酸エステルを確実に押さえてください。
美容師国家試験解説94
第39回美容師国家試験より引用
高分子化合物に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① デンプンは、基本単位の果糖が互いに縮重合した構造である。
→×(正解)
デンプンは、果糖ではなくブドウ糖を基本単位(モノマー)として縮重合した植物性の天然高分子化合物です。
② タンパク質は、多数のアミノ酸が結合したポリペプチドが基本構造である。
→⚪︎ 一方のアミノ酸のもつカルボキシ基(ーCOOH)と他方のアミノ酸のもつアミノ基(ーNH2)が縮合によってペプチド結合と呼ばれる構造になってつなぎ合わされます。これが連鎖的につながれて高分子化合物となったものがタンパク質です。平たくいえばタンパク質は、アミノ酸をモノマーとするポリマーとういことです。
③ ポリビニルアルコール(PVA)はパック基剤として用いられる。
→⚪︎ 合成高分子化合物の代表例の一つともいえるこのポリビニルアルコールは、主にピールオフパックの皮膜形成剤として用いられますので、この文は正文となりますが、ポリビニルアルコールスタイリング剤の皮膜形成剤にも用いられていることも押さえておきましょう。
④ ニトロセルロースは、ネイルエナメルの皮膜形成剤として用いられる。
→⚪︎ ニトロセルロースは、天然高分子化合物であるセルロースがもつヒドロキシ基(ーOH)を人為的にニトロ化して得られることから、半合成高分子化合物に分類され、カラーエナメルの皮膜形成剤に用いられています。そのため、爪の表面に生じた皮膜は水では落とせなくなり、有機溶媒である除光液で落とすことになります。
美容師国家試験解説93
第39回美容師国家試験より引用。
化学結合に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
① ヘアマニキュア中の酸性染料は、イオン結合を利用して毛髪内に留まっている。
→⚪︎ 酸性染料は、酸化染毛剤のように化学反応を伴わないことから化粧品に分類され、毛髪内に染料が入り込み、イオン結合を形成し、毛髪内に留まります。
② 毛髪の構造中にみられるシスチン結合(ーSーSー)は、共有結合である。
→⚪︎ シスチン結合は2つの硫黄(S)原子間で不対電子を共有しあって安定しているため、共有結合の一種といえます。
③ 頭髪の寝癖は、水素結合の切断と再結合によって生じるものである。
→⚪︎寝癖は毛髪内で形成されている化学結合の中で最も弱い水素結合の一時的な切断と再形成によって生じます。水に濡らすことで改めて切断できるので、一般に寝癖は水でなおせます。
④ 化学結合の強さを比較すると、水素結合>共有結合>イオン結合の順である。
→×(正解)水素結合はごく弱い化学結合であり、共有結合は強い化学結合ですので、「共有結合>イオン結合>水素結合」が正しい順序です。
第49回美容師国家試験
去る3月3日日曜日、ひな祭りに合わせるように第49回美容師国家試験が行われました。
香粧品についてコメントしますと、
問題36
界面活性剤がかつてのように「陽イオン」な表記のみになり、「カチオン」の表記は消えました。正解は④です。第4級アンモニウム塩について正しく述べてあります。
問題37
天然成分や有機成分は無機成分に比べ経時変化が起こりやすいことが分かれば容易だったかと思われます。正解は④です。
問題38
例年通りの形式になっている空所補充問題。パラベンが防腐剤てあること、酸化は酸素によって起こることを把握していれば解答できます。正解は②です。
問題39
ここ最近よく出題されているスタイリング剤に関する問題てす。DMEやLPGといえば噴射剤ですね。正解は①です。
問題40
ほぼ毎年恒例となっているパーマ剤についての出題です。1剤が酸化剤で、チオグリコール酸がその代表例であることが分かればいけます。正解は③です。
癖のない良問ぞろいかと思われます。できれば5題とも正解したいところです。
美容師国家試験解説92
第39回美容師国家試験より引用
次の化学物質のうち、酸化染毛剤第2剤の有効成分はどれか。
① 過酸化水素水
→〇(正解)過酸化水素水は3~5%程度に希釈されたものをオキシドールとして利用しますが、5%程度に希釈されたものはパーマ剤や酸化染毛剤の第2剤として利用されています。いずれの場合も過酸化水素水は酸化剤として用いられ、パーマ剤においてはシスチン結合の再形成、染毛剤においてはメラニン色素の分解を目的としています。
② レゾルシン
→× レゾルシンは酸化染毛剤に配合されていますが、第1剤の方に含まれています。色調の調節を行う調色剤(カップラー)として作用します。
③ パラフェニレンジアミン
→× パラフェニレンジアミンも酸化染毛剤に配合されていますが、これもまた第1剤の方です。染料中間体に分類され、第2剤中の酸化剤の作用によって発色します。また、アレルギーの原因になりやすい物質であるため、使用の48時間前にパッチテストを実施する必要があります。
④ ニトロパラフェニレンジアミン
→× はじめから有色である染料であることから直接染料に分類されます。そのため、酸化剤の添加は不要です。
美容師国家試験解説91
第39回美容師国家試験より引用
次の有機酸のうち、パーマネントウェーブ用剤第1剤の有効成分である還元剤はどれか。
① 酢酸
→×
酢酸を4%程度に希釈されたものが食酢です。もちろん還元剤ではありません。
② クエン酸
→×
香粧品の話の中でクエン酸は確かにちょいちょい出てきますが、クエン酸は収れん剤または酸化防止剤(キレート剤)として使われており、これもまた還元剤には当たりません。
③ チオグリコール酸
→◯(正解)
チオグリコール酸はパーマ剤第1剤の代表例に当たり、アルカリ剤と混合したうえで毛髪内にはたらく強い化学結合であるシスチン結合を切断します。
④ グリコール酸
→×
グリコール酸は、皮膚のターンオーバー、いわゆる代謝を促進する成分であり、パーマ剤には関与しません。
美容師国家試験解説90
第39回美容師国家試験より引用
香粧品に使われる成分とその効果に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
① ビタミンC誘導体 - 美白効果
→〇 ビタミンについては、香粧品においては美白効果にも酸化防止にも有効なビタミンC(飲料に添加されるビタミンCはだいたいコレ)やトコフェロールとも呼ばれ、酸化防止効果を示すビタミンEが出題されています。
② ベンゾフェノン誘導体 - 紫外線防止効果
→× ベンゾフェノン誘導体、メトキシケイ皮酸、パラアミノ安息香酸などは紫外線が皮膚を透過してしまわないよう、これを防止します。
③ アラントイン - エモリエント効果
→×(正解)アラントインは消炎剤として有効です。消炎剤としては香粧品では、収れん作用も併せ持つ白色顔料の酸化亜鉛も押さえておくとよいでしょう。エモリエント効果は、皮膚に含まれる水分を維持する性質ですので、ざっくり言えば「保湿」です。
④ セラミド - 保湿効果
→〇 セラミドはグリセリン、ヒアルロン酸、ワセリンなどと同様、香粧品によく用いられる保湿剤です。
美容師国家試験解説89
第39回美容師国家試験より引用
色剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① タルクは、有機化合物である。
→× タルクは体質顔料に分類され、この体質顔料は白色顔料や着色顔料と同じ無機顔料に分類されます。従って有機化合物ではなく、無機化合物になります。
② 雲母チタンは、光輝性顔料である。
→〇(正解)光の屈折により、塗布した箇所に光沢を与えるのがこの光輝性顔料であり、主成分は雲母チタンです。白色顔料の酸化チタンとの混同に要注意です。
③ 酸化鉄は、体質顔料である。
→× 酸化鉄はベンガラに代表される赤色の着色顔料です。
④ すべてのタール色素は、国内で香粧品に使用できる。
→× タール色素は有機物であることから有機合成色素と呼ばれますが、国から認可された一部のものしか配合できないことから、法定色素とも呼ばれています。
美容師国家試験解説88
第39回美容師国家試験より引用
界面活性剤及び界面活性剤を含有する香粧品に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a バニシングクリームは、O/W型のクリームである。
b 石けんは、グリセリンを酸でけん化するとできる。
c 陰イオン(アニオン)界面活性剤を水に溶かすと、親水性部分は静電気を帯びる。
d 第4級アンモニウム塩は、毛髪のキューティクルに吸着して被膜を形成する。
① aとb→×
バニシングクリームは塗布するとスッと消えていく(vanishi)使用感からそのように呼ばれるのですが、それは気化する水分が多く、気化しない油分がごく少ない水中油型(O/W型)の弱油性クリームであるがゆえのことです。そのため、aは正しい文ということになります。また、石けんは油脂を酸ではなくアルカリで分解して得ることができ、この反応をけん化と呼びます。このとき、石けんと同時にグリセリンが出てくることから、グリセリンから石けんを得るというような内容のこの文はやはり正しくありません。
② bとc→×
bが誤文であることは①で説明済みですが、石けんを得るときに用いるアルカリが水酸化ナトリウムであれば硬質石けん、水酸化カリウムであれば軟質石けんであることも知っておいて損は無いでしょう。そして、cの文ですが、界面活性剤の分類は親水性部分の水溶液中での電荷を根拠に分類しています。従って、「陰イオン」ということは、親水性部分が「-(マイナス)(=負)の電荷をもつ」ということになりますので、「正電気」は帯びておりません。
③ cとd→×
cは②より誤文です。dについてですが、第4級アンモニウム塩といえば、帯電防止効果(平たく言えば静電気防止)代表的な陽イオン(カチオン)界面活性剤であり、リンス剤に含まれて毛髪のキューティクルに吸着することから正しい内容ということになります。なお、陽イオン界面活性剤には他にも、ベンザルコニウム塩化物のように殺菌作用を示すタイプもありますので、これもまた合わせて覚えておきましょう。
④ aとd→〇(正解)
①~③よりaとdが正文、bとcが誤文ということになります。従って、この④が正解になります。
美容師国家試験解説87
第38回美容師国家試験より引用。
酸化剤と還元剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 過酸化水素水は、ヘアブリーチ剤や染毛剤などに酸化剤として用いられている。
b チオグリコール酸は、パーマ剤の第1剤に配合され、毛髪のケラチンのシスチン結合を還元して切断する。
c システインは、パーマ剤の第2剤に配合され、毛髪の切断されたシスチン結合を再結合する。
d 次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、還元作用があるので、金属製品や動物性繊維の布地の消毒に適している。
① aとb→○(正解) 大学入試では過酸化水素と言えば、酸化剤にも還元剤にもなる曲者ですが、香粧品においては、過酸化水素は酸化剤一択で、メラニン色素を分解し、脱色や染毛を行ったり、切断されたシスチン結合を再度結びつけるパーマ剤の2剤となったりします。また、パーマ剤の1剤として有髪のシスチン結合を切断するのがチオグリコール酸です。そのため、a,bとも正しいということになります。
② bとc→✕ ①の説明よりbは正文です。システインはアミノ酸の一種ということもあり、良くも悪くも作用がそれほど強くない還元剤であり、パーマ剤の1剤として毛髪内のシスチン結合を切断します。そのため、cは誤文になります。
③ cとd→✕ cは誤文です。次亜塩素酸は酸としては決して強くありませんが、酸化作用が強く、金属製品の錆の原因にもなります。
④ aとd→✕ これまでの説明より、aが正文でdが誤文となります。