美容師国家試験解説96
第40回美容師国家試験より引用
香粧品に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
① ヒアルロン酸は、保湿性に富む高分子で、皮膚では作られない。
→✕
文の前半は正しいです。ヒアルロン酸は皮膚や軟骨、そして眼球などに含まれていることから、天然高分子化合物に分類されます。
② チオグリコール酸は、パーマ剤に配合される代表的な酸化剤である。
→✕
チオグリコール酸は、パーマ剤の第1剤の還元剤として効果的な成分です。毛髪内のシスチン結合を切断する効果をもちます。
③ パラフェニレンジアミンは、酸性染毛料に配合される染料である。
→✕
字面が似ているので混同されがちですが、酸性染毛料は化粧品に分類され、当該成分の配合はありません。パラフェニレンジアミンは酸化されることによって発色する染料中間体の1つであり、医薬部外品である酸化染毛剤に配合されます。
④ ポリビニルピロリドンは、皮膜を形成する合成高分子で、ヘアスタイリング剤に配合される。
→○(正解)
ポリビニルピロリドンは、アクリル樹脂アルカノールアミンと同様にスタイリング剤の皮膜形成剤として用いられています。この皮膜形成剤がどれだけ含まれているかによって、そのスタイリング剤のセット力が決まります。
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