こんにちは!kintoneのAndroidエンジニア、トニオ(@tonionagauzzi)です。
今回は、先日開催したMCP(Model Context Protocol)に関する勉強会のレポートをお届けします!
先日、私たちはプロダクト横断で「MCPやっていき!!」という勉強会を開催しました。この勉強会では、MCPについて参加者全員が理解を深め、業務効率向上などの良い効果を得られることを目的としました。講師は、Androidエンジニアの宮﨑(@Tirobou999)が担当しました。
先日、MCPに関する以下の記事も出ましたので、あわせて読んでいただけたらと思います。
MCPとは?
MCPはModel Context Protocolの略で、LLM(大規模言語モデル)とデータソースを接続するための標準化された仕様のことをいいます。
MCPサーバーを構築することで、LLMが外部のデータソースと効率的にやり取りできるようになり、業務効率化やプロダクト開発において強力なツールとなります。
勉強会のコンセプト
この勉強会は、AIを活用して業務を効率化したい人を対象にしました。
参加者には、MCPを通じて具体的にどのような業務を効率化できるかをイメージしていただくことを目指しました。
対象者
この勉強会は誰でも参加可能とし、さまざまな職種の人を対象にしました。
エンジニアだけでなく、プロダクトマネージャーやデザイナー、さらには業務効率化に興味のある方々にもご参加いただける内容としました。
気をつけたこと
説明においては、MCPの原理原則そのものよりも、MCPにはどれくらい業務を効率化できるポテンシャルがあるのかに比重を置きました。これにより、参加者が自分の業務にどのように応用できるかを具体的にイメージしやすくなるよう工夫しました。
勉強会の概要
- 日時: 2025年4月10日
- 時間: 1時間
- 場所: オンライン(Zoom)
- 参加者: 約60名
勉強会の内容
- MCPの基本概念
- MCPのアーキテクチャ
- MCPの用語解説
- Toolsについて
- MCPのセキュリティリスク
- 情報漏洩の危険性
- 攻撃の手法
- 業務利用する場合の相談先について
- A2Aの紹介
- MCPに似たA2A(Agent-to-Agent)というプロトコルが登場したこと
- デモ
- MCP Serverの実装
- スクラムイベントのタスク登録の自動化
- kintoneのレコード読み取り/追加/削除の自動化
参加者の声
勉強会を実施してみて、ポジティブな感想がいくつか挙がりました。
- 「MCPまったくの初見で参加して、ざっくり知ることができた!」
- 「MCPが想像以上に強力だった!」
- 「kintone の情報を取れるようになると夢が広がる!」
一方、MCPを業務利用することへの懸念の声も挙がりました。
- 「MCPは無害を装うことが容易で、粒度も小さいので気軽に入れてしまえる怖さがある」
- 「信頼できるMCPサーバーのリストみたいなのはあるんでしょうか」
- こちらにまとまっています。
まとめ
今回の勉強会を通じて、多くの人がMCPの理解を深めることができました。
サイボウズは、新しいチャレンジをしたい人と有識者とが協力して、このような勉強会を実施しやすい雰囲気があるのが強みです。今後もニーズの変化に合わせて、このような勉強会を開催していきたいと思います!