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未経験から100日後にGTMのプロになる話【Day 76】 〜GTMの運用ルールを確立し、チームで活用する方法〜

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GTMをチームで管理すると、次のような課題が発生しやすくなります。

よくある問題点タグ管理の属人化 → 特定の担当者しかGTMの設定を理解していない ✅ 誤った変更が本番環境に影響 → 誰でも自由にタグを編集できる状態だとリスクが高い ✅ 変更履歴の管理が曖昧 → どのタグが、いつ、誰によって変更されたのかわからなくなる ✅ タグの整理がされておらず、管理が混乱 → 使われていないタグが残り続け、サイトのパフォーマンスが低下

これらの課題を解決するために、GTMの「運用ルール」を確立することが必要!


① GTMの権限管理を適切に設定する

チーム運用では、「誰が、どの範囲まで編集できるのか?」を明確にしておくことが重要です。

** GTMのユーザー権限レベル**

GTMでは、4種類の権限 を設定できます。

閲覧者 → タグの設定を見ることはできるが、編集や公開は不可 ✅ 編集者 → タグの編集は可能だが、公開は不可 ✅ 承認者 → タグの編集&公開が可能(ただし、最終承認が必要) ✅ 公開者 → すべての操作が可能

チーム運用のベストプラクティス: - 編集権限はマーケターに付与(誤って公開できないようにする) - 公開権限はエンジニアや管理者に限定(テスト後に公開するフローを確立) - 外部パートナーには最小限の権限を付与(編集のみ or 閲覧のみ)

設定方法: 1. GTMの 「管理」「ユーザー管理」 を開く 2. チームメンバーの権限を適切に設定

誤った変更を防ぐために、権限を適切に管理しよう!


② バージョン管理を徹底する

GTMには バージョン管理機能 があり、過去の設定に戻すことができます。

バージョン管理のポイント:新しいタグを追加・変更する前に「新しいバージョン」を作成変更内容を詳細に記録(例:「GA4のイベントタグ追加」など)問題が発生した場合、すぐに前のバージョンにロールバックできるようにする

設定方法: 1. GTMの 「バージョン」 タブを開く 2. 「新しいバージョンを作成」 をクリック 3. 変更内容を明記し、保存 4. 問題が発生したら、過去のバージョンに戻す

変更履歴を記録することで、トラブル時も安心!


③ タグ・トリガー・変数を整理して管理する

タグの数が増えると、 どれが使われていて、どれが不要なのか わかりにくくなります。

タグ管理を最適化する方法:フォルダ機能を活用してタグを整理(例:「広告タグ」「GA4イベントタグ」など) ✅ 半年以上使われていないタグを定期的に削除カスタム変数を活用し、同じ設定を何度も繰り返さないようにする

設定方法: 1. GTMの 「フォルダ」 機能を使い、タグをカテゴリごとに整理 2. 「使用されていないタグリスト」 を作成し、定期的に削除

タグの整理を徹底することで、管理しやすくなる!


④ チーム内のワークフローを決める

GTMの運用は 個人任せにせず、チームでルールを決めて運用 することが重要です。

おすすめのワークフロー: 1. タグの追加・変更を申請(GoogleスプレッドシートやNotionを活用) 2. 編集者が設定し、承認者がレビュー 3. テスト環境で動作確認(プレビューモード) 4. 問題なければ、公開者が本番適用

メリット: - 誤ったタグの公開を防げる - 誰が何を変更したのか、明確に記録が残る - チームで管理しやすくなり、属人化を防げる

GTMのワークフローを明確にすることで、スムーズな運用が可能!


まとめ: チームでGTMを効率よく運用しよう!

今回のポイント:権限管理を適切に設定し、誤った編集を防ぐ!バージョン管理を活用し、変更履歴を明確にする!タグ・トリガー・変数を整理し、管理を効率化!ワークフローを確立し、チーム全体で統一された運用を実現!

チームでGTMを活用する際は、明確なルールを決めて管理を徹底することが成功のカギ です。適切な運用体制を作り、GTMをより効果的に活用しましょう!


明日の予告: GTMのデータ品質管理と精度向上の方法!

次回は 「GTMのデータ品質管理と精度向上の方法」 を解説!

どんなことができる?「データの欠損やタグの発火ミスを防ぐ方法!」「GTMを使ったデータ品質のチェック方法!」「より正確な計測データを取得するためのポイント!」

データ精度を向上させたいマーケター必見!


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